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暗号に携わる仕事をしている方に質問
大学時代に暗号理論を勉強されて、現在暗号に携わる仕事をしている方 に質問です。(大学時代に暗号理論を勉強されてなくても構いません。) (1)大学で勉強する暗号理論は働く上では「知ってて当然」というような ものなのでしょうか?それとも、働く上では「知ってた方がいいとは 思うけど、別段知らなくてもあまり問題はない。大学でやることと企業 でやることは全然違う。」という感じなのでしょうか? (2)暗号にどのような形で携わって働いていらっしゃるのでしょうか? (3)働くようになって、「大学時代に~~な分野の勉強をしておけば良か った。」と思われることはありますか? (4)この分野に関する就職は大変難しいのでしょうか? (5)仕事の「おもしろさ」、「やりがい」、「意外と知られていないこ と」などを教えてください。 以上です。(1)~(5)の答えられる質問だけに回答して下されば けっこうです。よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
暗号がらみ業務経験者です。参考までに。 (1)知っていて当然ではありませんが、知っていたほうが便利 という風潮がありました。私は大学で情報系専攻でしたが数学は かなり苦手で、暗号の数学的な見地から解説された専門書を いくつか読めといわれましたが、眠いばかりでしたzzz・・・ (2)詳しく書けないですが、暗号を利用したシステム運用や 暗号にかかわるドキュメントを書いたりしていました。 (3)私は暗号の運用部分がフォーカスになった仕事だったのと 情報系専攻だったこともあって、特に特定の分野の勉強をしておけば よかったなと思うことはありませんが 強いていえば、数学をもうちょっとまじめにやればよかったかなと 思うことは今でもあります。やっぱり暗号に関する理解が深まると 思うので。 (4)私は狙って暗号の業務にかかわったわけではないので、わからない です、申し訳ない。同じ条件で勤務している同期のなかでも かなり特殊な勤務だったので、もう縁なのかなとしか思えません。 私より数学や英語のスペックが上の人はたくさんいましたので、 辞令が下ったときはわが目を疑いました。当時の上司は、適性や その他もろもろ加味した上の人選だったとしか教えてくれません。 今でも本当かなぁと・・・ (5)暗号がいくら進化しても、運用の方法ひとつで暗号そのものが 無意味になったりします。どの分野でもいえることですが、技術は 進歩すればするほど、一般の人間からは縁遠くなるので、優れた 技術をいかに一般の生活に取り入れ、より便利に生活をサポートするかを 考案したりする業務は今後ますます需要が高くなると思います。 ことに暗号に関して、社内の重要な機密事項にかかわるため、 あまり社内で評価してもらえなかったり、特殊な人(おたく)だと 思われたりと、苦労の割りには地味な見た目?ですが、やりがいは とてもあると思います。
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- lovely_corgi
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#3です。 >(1)の「知っていて当然ではありませんが、知っていたほうが便利」 というのは「暗号開発や暗号の研究」においてではなく 「暗号を使った通信業務や暗号を利用したシステム運用などの暗号応用」 に対してですか? 運用に対してです。言葉足らずで申し訳ないです。 暗号の研究をしているチームは、全員暗号理論をおさえてました。 どのレベルまでをいつ身に着けたかまではわかりません。
お礼
再びの回答ありがとうございます。 大学で勉強する暗号理論は「研究する上では知ってて当然」、 「暗号応用に対しては知っていたほうが便利」というようですね。 丁寧に回答してくださり、本当にありがとうございました。
- Kon1701
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暗号関連の業務経験はありますが、直接暗号そのものの開発はしていないです。ただ、暗号を開発している人は良く知っています。 私の場合、暗号の応用の業務をしていました。具体的には通信関連ですね。暗号応用の業務関係者は非常に多いのですが、暗号そのものの開発/研究をしている人、かなり限られます。そういう意味で、業務とするのはかなり難しいでしょうね。新しい暗号、簡単に作れるものではないです。更に、実用になるような強度のある暗号、作るのは相当難しいです。日本中に暗号研究者、少ないとはいえある程度いますが、それでも新しい暗号はそれほどないですよね。MISTYとか、Cipher Unicornとか、数えるほどです。数学的な知識だけではなく、ひらめきなども必要、ということでしょうか? あと、暗号の研究、という意味では、暗号を破る、というような仕事もありますね。といっても、通信の内容を盗み見るのが目的ではなく、暗号の弱点を調べるための研究です。これに関係している人もある程度います。 現在、暗号そのものの研究をしている人、数学関連の知識を持っている人は多いですが、いろいろですね。 暗号を使った通信などの業務、これに関係している人は少なくないですが、これはプログラム関連の知識も重要です。 暗号を業務とすること、難しさはありますが、面白いです。ただ、秘密を守ることがとても重要です。”私は○○の業務を担当しました”と、自慢できないことが多く、ちょっと残念に思うこともあります。
お礼
やはり、暗号の開発や研究をすることを業務とするのは難しいのですね。 「”私は○○の業務を担当しました”と、自慢できないことが多く」 確かにこれは残念ですね。 とても、参考になりました。ありがとうございます。
- piyoco123
- ベストアンサー率15% (124/794)
専門的に研究しているわけではありませんが、 暗号に関する論文を書いた事があるので、この分野に感じたことを一言。 実は私は化学者です。情報や数学とは全く関係がない分野の研究者です。 何で暗号に関する研究をしたかといいますと、 最近、量子暗号などの物理的現象を利用した暗号が注目されています。 既存の整数論など数学ベースの暗号ではアルゴリズムや理論が世界のどこかでこっそりと開発され、 一部の人達がそれを利用して既存のシステムを破っている可能性があります。 実際、アメリカのNSAやイギリスでは暗号解読アルゴリズムの開発を隠蔽していたという歴史的事実があります。 そういう背景もあり、そして物理的現象はこの世がひっくり返っても変わることはありませんので、 それをベースにすることで絶対に安全な暗号がつくれると私は考えました。 一応、私は理論上は破れないシステムを作りましたが、 実験室で行う操作が必要なので実用化は難しくなってしまいました。 まあ、論文には実用性はあんまり重要でないのでそこで仕事を纏めました。 結局、これから特に暗号開発は超分野の知識が必要不可欠だと思いますので、 数学をベースに様々な知識を蓄えられるとよいのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 暗号に携わったことのある方の貴重な意見が聞けて大変参考になりました。
お礼
(1)の「知っていて当然ではありませんが、知っていたほうが便利」 というのは「暗号開発や暗号の研究」においてではなく 「暗号を使った通信業務や暗号を利用したシステム運用などの暗号応用」 に対してですか? 暗号等の業務経験者の意見が聞けてとても参考になりました。 ありがとうございます。