こんにちは!
試験問題の長文を見ると、今でもアレルギー反応が出ます。なぜなんだろう?読め、と命令されてる感じがあるからかな?
とは言え、読まなければならないものは、読まなければなりません。
もちろん、基本的な英語力がないと苦しいのは分かっていますが、1つ是非知っておくべきなのは、英語のパラグラフ構成です。聞いたことがあると思いますが、英語は、順序でもっているようなところがある言語なので、一定の話しの運びのルール(=型)があるのですね。
逆に言えば、それを心得ていれば、ずっと読みやすくなる、ということです。日本人から見ると、ずいぶんクドイ話しの運びをするのですが、英語の宿命なのですね。
漢文は習われているかと思いますが、「対」の思考形式が非常に多いですよね。地は緑...と来れば、ああ今度は、空かなんかのことを言いだすぞ、と予測が働くんですね。こうした共通理解が、読解を助けてくれるのです。
英語の場合はロジックです。ロジックとして筋が通らないような文はいい文と認められないのです。そして、試験問題の出題者も、受験生が、そのロジックの流れをつかんでいるかどうか、を試したがるのです。
There are three reasons for this. という文があったとしましょう。筆者は、以下で、必ずこの3つの理由を具体的に述べなくてはなりません。A、B、Cと、すぐに単語で羅列するかもしれませんが、ある場合には、それぞれ1パラグラフを充てて詳述する可能性があります。(そっちの可能性が高い。)
そしてAという理由を述べたら、すぐにBに移行するとは限りません。もし読者が、ん?、でもこんなこともあるんじゃない?というような疑問を持つであろうことが見え見えの場合、確かに~のようなことも考えられるが、それは....ということで、問題ない、というような議論を差し挟んで来る可能性も大いにあります。
ですから、英語のパラグラフを大事に考えて下さい。1つのパラグラフは、1つの ideaに献じられています。そして、1つのパラグラフと次のパラグラフは、必ず何らかの logicalな関係を持っているのです。
大ざっぱに、ここではこれが述べられ、これとこれはこういう関係にあるな、ということをつかんでいるかどうか――これが英語の読解に決定的な重要性を持つわけです。
そして――いいですか!――もう1つの重要なことは、英語の1パラグラフを構成する場合、そのパラグラフで何を述べるかを、最初の文章で述べなければならない、というルールがあることです。(これをトピック・センテンスなどと言っています。)もしこれが理想的に守られていれば、最初の文章だけつまみ食いしていくだけで、全体の構造がわかってしまうのです。
もっとも、現実にはそんな理想的な文章はありませんが、以上の事を知っているかいないかで、理解力にグ~ンと差が出ることだけは保証いたします。
頑張ってください!