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制度、文化の異なる外国語間の単語対応

例えば、日本語の「県」は英語では"prefecture"となります。 しかしここに疑問があり、日本の行政制度の中での「県」を表わす モノと、英語圏の国ぐにの行政制度の中での"prefecture"を表わす モノをなぜ同一のものとみなすことができたのでしょうか? 両者のそれぞれの国では、行政制度の体系が全く異なりますので、 不思議です。 同じようなケースに、日本語の「総理大臣」と英語の"premier"の関係 でも見られると思います。この例では、「総理大臣」を"president"と 対応付けてもよさそうな気がします。 あと、少し例としては外れるかもしれませんが、「龍」と"dragon"の 場合、異なる文化圏で、両者がたまたま同じ想像上の動物を創造した とも思えないのですが。。。

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noname#118466
noname#118466
回答No.2

欧米語と日本語は言語的にまったく関係のない言葉ですから、お互いに翻訳する単語は、「かの言語でいうxxxはわが国では○○○に当たる、匹敵する」というに過ぎません。 言語的に近い言葉なら「xxx=○○○」と成ることもありますが現実は微妙に違っているものです。 prefectureの語源はラテン語、つまりローマ時代の政治体制(行政単位)から生まれた言葉のようです。英語や他の欧州語は後にそれを自国の制度に当てはめたに過ぎないと思います。 わが国の県は中国の制度(の用語)を明治政府が採用したものです。まったく歴史的背景が異なる単語を辞書的に=として便宜的に使用しているに過ぎません。スペイン語でもprovincia(province)を使用しますが州知事の下に閣僚、議会を持ち大きな自治権を持っています。メキシコでは同じような制度をEstado(state)と呼び、米国同様 The United States of Mexicoが英語の国名です。したがってUSでアメリカを指すとするのはアメリカ(新大陸)同様にアメリカ人の田舎者ぶりとおごりを表す言葉です。(脱線) ドラゴンのような例はいろいろとあります。専門的に研究すれば夫々深い解釈があるのでしょうが、東洋、西洋で似たものがあり、その源泉が説明できない場合は、偶然の場合と中近東、インド、中国、エジプトなどの古代文明に期限を持つものが東西に広がったケースが考えられます。ドラゴンはこれらの文明に存在するので発生は相当古いと思われます。 presidentを総理大臣と訳しても良かったかも知れませんが政治制度の違いを認識していた古人は賢明にも別の言葉を探したのでしょう。 なお、presidentもラテン語で分解すれば「集会で前に座っている人、つまり議長など)を指すに過ぎません。 時代とともに時の政治体制に合致した使われ方がされわが国では大統領が定着したのでしょう。

3_14159
質問者

お礼

やはり、所詮人間がそれぞれの国や地域で作り出したまたは考え出した モノなので、確実に同等関係のモノ同士はなかなかない、しかし似ている ものから訳語を充てた、というのが正解のようですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#47281
noname#47281
回答No.3

prefetureですが、これはアメリカにもイギリスにもないようです。しかし、フランスにはprefetureという行政区分があって、日本の県もフランスのprefectureと似ているので、そのように呼んでいるのでしょう。つまり、日本は中央集権的な国なのでアメリカの州と違って県独自の警察や軍隊を持つほどの権限はありませんからね。 「総理大臣」と“premier”の関係ですが、これは日本の近代政治がイギリスを手本としているので、イギリスの“premier minister”に「総理大臣」と訳語を当てたからでしょう。また、天皇陛下の顔を立てる意味でも presidentは使わなかったのもあるでしょうね。 「龍」と"dragon"の例ですが、これは#2さんの意見に同感ですが、偶然というよりも結局は地球人は洋の東西を問わず必然的に似たようなことを考え付くのかもしれません。それでも dragonは竜とは少し違うんですよ。dragonは4つの足と翼を持ち、普段は湖の中に暮らして天に昇るわけでもなく、縁起が良い想像上の動物でもありません。ただ、似ているからdragonに竜を当てたんでしょうね。

3_14159
質問者

お礼

大変わかりやすい説明でおおよそ納得しました。 「県」については、米英にその行政区分ないのは初耳で、訳語を 充てるときに性格が似ているフランスの行政区分名称を採用し、 それの英語が使われているということですね。 ありがとうございました。

  • jayoosan
  • ベストアンサー率28% (929/3259)
回答No.1

昨今は行政形態も複雑化しているので、単なる線引き的な見方をしてもよくなっていたり、逆にだからこそその意味合いを確かめたくなる場合のどちらもあると思います。 現在の訳としてprefectureやPMが当てられたのは、歴史的な制度の導入背景(参考として西洋の国)もあるので、一概に言えない部分もありますが、英語的にはこうです。 prefectureは、日本や欧州のいくつかの国が採用していますが、その自治体(たとえば市でも県でも)が独自自治権をもっていたり、自治方針の色をつよく出している行政区画に当てられています。 provinceというのがありますが、これはprefectureより一般的には(力としての)サイズが小さく、力関係としてはそれを包括する上位の政治区分に影響されてしまっているものをさします。つまり自治権を多くの場合もっていなかったり、(日本語訳で自治区とついていても)、実際には自治をできていないケースです。 たとえば中国の省は、provinceと訳されますが、中国は国が広いので省の面積は広大であるものの、共産党一党支配の中で、中央の意向をいつも反映させねばならなかった建国後しばらくの中国の省は、まさに自治権をもたないprovinceでした。 首相がPMを当てられたのも、政治モデルを英国などの議会にもとめた歴史的背景があり、大統領制のような政治体系および選挙方法をとっていないというのもあります。その意味で、総理大臣や首相は(議会の形を考えるととくに)presidentとは呼べませんし、おかしな漢字がします。 都知事はその選出方法や国民の投票がはいることを考えると、presidentといえなくもありません。 以上、ネイティブに聞いたことと、私の感じる部分をまぜて回答しました。

3_14159
質問者

お礼

答えたいただいた方の回答内容は、ほぼ同じような主旨でしたので、 私もほぼ納得しています。 大変助かりました。 ありがとうございました。

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