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内閣制度

日本の内閣制度は総理大臣がリーダーシップを取りにくい構造になっていると聞き間ました。しかしどうしてそうなるのかわかりません。教えてください。おねがいします。

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  • bigskul
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回答No.2

議会と内閣が一体だからです。 日本の行政府の長、つまり内閣総理大臣は国会の多数派の中から国会の議決によって選ばれます。 さらに日本の行政府、つまり内閣は、「立法」という仕事を担っており、内閣で作った法律を国会で通す必要があります。 内閣が提出する「閣法」は国会において可決成立した法案の7~9割に上ります。http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/giinrippou.html (最近は議員立法の提出が求められるようになり、議員立法の提出がだいぶ増えてきましたが、それらは「パフォーマンス」的な意味合いが強く、実質的な意味合いは殆どありません) そのため、内閣は議会の多数派にいちいちお伺いを立て、内閣と議会の多数派が一体となって動く必要があるのです。 (小泉総理が、必ずしもそうでない政治的な動きをすることが出来たのは、小泉総理に対する個人的な崇拝と、総理の所属政党に対する支持とが世論においてほぼイコールになったからです) 一方、アメリカの仕組みでは大統領と議会の代表がそれぞれ別々に選ばれ(選挙の投票日は一緒ですが)、議会と行政が全く別々の仕事をします。 大統領は行政権に関し絶大な権限を発揮できる一方で、法案が提出できるのは議員に限られており、政府が議会に法案を提出することはありません。 また、日本のように国会議員から国務大臣を選任することもありません(日本は国務大臣の一定数以上が国会議員である必要があります)。 http://www.uraken.net/zatsugaku/zatsugaku_85.html 「日本の内閣制度は総理大臣がリーダーシップを取りにくい」ことは、日本の内閣が非常に強力な権限を持っていること、その非常に強力な権限を議会が連帯して責任を負うことでけん制していることと表裏一体となっているのです。 このため、ただ「総理の権限を強めれば良い」では済みません。

Dstyle
質問者

補足

ではどうすればリーダーシップ強化できるのですか?

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その他の回答 (1)

  • ipa222
  • ベストアンサー率20% (903/4455)
回答No.1

権限が無いのです。 総理が直接命令をして動かせるスタッフはあまりいませんし、大した領域ではありません。 権限は,各省庁が持っていて,実質的には事務次官が権限を掌握しています。 大臣による閣議は形式的な会議です。 実質的な省庁横断の会議は,事務次官会議です。それを統括するのは,官房副長官(官僚出身)です。その人物が影の副総理ということです。 小泉内閣で,官邸が直接指揮できるように,民間人も含めた委員会をつくっています。 郵政民営化もそこが主導したので成功しました。 戦前の総理は,ほとんど権限がなく,非常に弱い存在でした。 大臣を罷免させる権限が無いので,陸軍が大臣を辞任させると内閣が壊れるのです。 戦後は,罷免できるようになりました。 総理に権限が無いのは,官僚が国権を握るためです。

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