• 締切済み

政治学のあり方とは

 某著名な政治学者が今の政治学は「科学としての政治学」へと偏ってきているとありました。科学としての政治学とは、いわば政治学的にいかにモデルをつくるかなどの科学的分析であり、これのみに関心を集中させるあまり、実際の政治への無関心が高まるというわけです。  その政治学者はそれだけでなく、実践としての政治学、今ある動きの中からアクチュアルに見て、それを基盤として政治を論じていく姿勢が必要であることを述べます。  私は政治学専門ではないですが、確かに政治学の棚を見ていると、ほとんどが実直に練られた政治理論か政治思想。このままではあまり現代にアクチュアルには伝わってこないように感じる本が多数ありました。とくに政治思想にはこの傾向が強く、私個人は欧米の思想をそこまで細かく見るばかりの研究者を見るといつも頭をかしげるところがあります。  一定の意義は認めます。しかし率直に気になるのです。  この人たちは何のために、こんな研究に没頭しているのだろうか、と。著作だけで当人は現代に読みかえている場合もあるでしょう。しかし、そうではない人がけっこういるのではないか。  あなたはこれをどう思われるでしょうか?ぜひ政治学のあり方について教えてください。

みんなの回答

  • Zuchi
  • ベストアンサー率19% (23/119)
回答No.3

基本は「科学としての政治学」です。相互の力関係・利害調整、意思決定過程などをモデル化して解析する事になります。題材も過去のものしか取り扱えませんし、そのためには史料が残っているものしか取り上げる事はできません。 これとは別に、個別の政党や政治家に対する研究やまとめもあります。本にもなっています。ところが、こういった本のほうが実際には人気がなかったりするものです。 過去に行われた政治について、その仕組みを研究し、利点・欠点をはっきりさせる事は今後の政治運営に対して非常に有効な資料となります。社会は2度同じ状況になりはしませんが、少なくても失敗が予測可能になるという意義はあるでしょう。

  • komimasaH
  • ベストアンサー率16% (179/1067)
回答No.2

ゲームの理論などを意味しているのでしょうか。 私は、素人ですが、今の日本では、実際の政治も、科学としての政治学もどっちもダメではないかと思っております。丸山眞男も教祖としてはいいのかも知れませんが実際の政治に役立つとは思えません。また政治家が安岡正篤のような陽明学者の教えを受けているという実態、はたまた外務大臣がゴルゴ13を愛読しているという話を聴くにつけ、その著名な政治学者さんのおっしゃる領域にも達していないのではと感じざるを得ないのです。 なぜか、RANDやCATO、イギリスの国際問題研究所のような保守派、リベラル両派の専門家集団がいないというか、存在すらできない状態だからです。このような専門家集団を動かすには、戦略を練る人、その実行方法を考える人、諸事雑用をする人、ゲームの理論などで数値的に検討する人、など、いろいろな人が必要なんでしょうが、日本ではこれを一人の学者がやらなくてはいけない。しかし、生の国際状況の情報など入ってこない。いきおい、仮想の数値で遊べるゲームの理論などをこねくり回すことになる。いっぽう、政治家は役人に依存するしかない。とこういう構造ではないでしょうか。 国家戦略もありません。たとえば、レーガン政権時代にヒューレット・パッカード社のCEOを議長に、強いアメリカを取り戻すという委員会を大統領がつくりました。詳細は不明ですが、科学技術の論文でさえ、外国に知られてはまずいものは公開されなくなりましたし、日経先物を強圧的に東京市場に導入させたり、金融派生商品(デリバティブ)を開発させたりといったことは、この委員会の結論どおりに進めてきたものと容易に想像できます。 ということで、ゲームの理論ばかりやってと、あきれないで、いささか同情の念でみてあげてもいいと思います。

  • gootttt
  • ベストアンサー率61% (191/309)
回答No.1

政治学の役割は複雑怪奇な政治という現象を『目に見えるよう』にする学問だと思います。 政治は難しい、政治は科学的には語れないでは第三者である我々は何時までたっても政治を知る事ができません。 政治を担っている人たちだけが経験的感覚的に分かっているようなモノでは第三者が口を出す事ができないわけです。それを科学的に分析し数値化し第三者からみても政治が分かるようにすれば第三者例えば国民や学者や経済人などが口を出すことができるわけです。 つまり政治学とは複雑な政治を第三者にも分かるように翻訳するツールの一種だと思います。 もう一つ政策当事者にも分かっていないような政治現象を事細かに分析することにより、政策当事者も政治をより効率よく行なうことが出来ると思います。 個人のノウハウからマニュアルを作ればそれを広めていけるわけです。 したがって私は、政治学は政治を『見るため』の学問であり、政治を『動かす』ための学問だと思います。 そして学者の人たちが没頭しているのは『面白いから』だと思います。これは政治学に限らず大抵の学者はこれがメインなのだと思います。つまり僕らが虫を取って虫かごで観察していたのと根本的には同じなんだと思います。 特に思想を切り開くというのは、それができる人にとってはたまらなく楽しいのだと思います。ある意味一つの世界を創るわけですからそれができる人にとっては本当に楽しいのだと思います。

関連するQ&A