- ベストアンサー
ガソリン車消滅!?
先日首都圏で、バイオエタノール3%混合ガソリン(バイオガソリン)の販売が始まりました。将来的にガソリンへのバイオエタノールの混合濃度は10%に引き上げられ、最終的にはガソリンに代わってバイオエタノールが燃料として使われるようになります。 しかし現在のガソリン車の燃料にバイオエタノール10%混合ガソリン(通称E10燃料)やバイオエタノールを使用するためには、ガソリン自動車側の改良が必要になってきます。しかしその改良がどこまで進んでいるのかがわかりません。 そこで質問に移りたいのですが、エタノール対応の部品開発などはどこまで進んでいるのでしょうか。E10燃料やバイオエタノールが使われるようになったとき、これまでに作られたガソリン車は1台残らずすべて廃車となってしまうのでしょうか。詳しい方の回答をお待ちしております。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>交換作業か廃車、一体どちらが正しいのでしょうか。 どちらも正しくないと思います。交換するにしても、廃車して買い換えるのも費用が掛かります。その費用は誰が負担するのでしょうか。 車の所有者でしょうか。質問者のように意識の高い人ばかりならいいのですが、「俺は費用負担するのはいやだ」という人が必ず出てきます。 政府が負担するのでしょうか。一台一台の交換費用はたいしたことはなくても、数が数ですから大変な金額(数百億円?)がかかるでしょう。それとも廃車にして、国が新車を買ってくれるのでしょうか。そんなことはありえませんし、その費用に税金を使うことを国会が承認するとは思えません。 もっと怖いのは、E10を導入した場合、一台残らず交換するか廃車にしなければならないということですが、これは不可能だということです。必ずE10に対応していない車が残ります。この車がE10を給油して、走行中に火災を起こして最悪、死者が出るといこともありえます。このとき誰が責任をとるのでしょうか。 次の例が参考になると思います。 以前、日本のハイオクには鉛が含まれていました。これが大気汚染の原因になるということで、廃止されることになりました。そのため、自動車メーカーはハイオク仕様車の生産をやめました。しかしハイオク仕様車に鉛の入っていないガソリンを使うと故障の原因になることが分かり、既に売られていたハイオク仕様車をどうするかという問題が起きました。部品を交換するか、廃車にするか。これはE10と同じ状況です。 結局、すでに売られていたハイオク仕様車のために、石油会社は鉛入りハイオクを何年にも渡って供給し続けました。その後、年がたつにつれてハイオク仕様車が自然に減っていき、それにつれて次第に鉛入りハイオクの販売量も減っていきました。そして鉛入りハイオクの販売がほとんどなくなったとき(つまりハイオク仕様車が市中からほとんどなくなったとき)、鉛入りハイオクの販売を中止して無鉛ハイオクに切り替えたのです。 このような方法は、もどかしいと質問者は考えるかもしれません。しかし、ドライバーの命にかかわる問題である以上、慎重に行わなければならないことだと思います。 >リサイクル可能な燃料が考え出されるほど石油がなくなってきていることだと思いました。 バイオ燃料を使うのは、地球温暖化対策です。石油がなくなってきているから使うのではありません。石油はまだ十分あります。ですから是が否でもバイオ燃料を使わなければいけないというのではなく、地球温暖化を防止できる程度に石油に混ぜて使うのが現実的だと思います。
その他の回答 (4)
- cat-food
- ベストアンサー率61% (124/201)
車をエタノールに対応させるのは、今ではそれほど難しい技術ではありません。実際、日本からアメリカやブラジルに輸出される車は従来からエタノール対応になっているはずですし、日本でも去年あたりから発売された新車はE10対応になっているようです。 しかし問題は、以前売られていたE10に対応していない車をどうするかということです。以前売られていた車は5%以上のエタノールで障害がでることが、自動車業界の試験で確認されています。 http://www.meti.go.jp/committee/summary/0001743/0001.html もしガソリンがE10に切り替わると、ご質問のように従来の車を廃車にしなければなりません。 しかし、E10に切り替わることが、日本の政策として決定しているわけではありません。環境省の諮問機関で、一部の学者や商社が既存の車を廃止すれば、買い替え需要で国内の産業が活性化するなどといっていますが、これは車の所有者に対する暴言だと思います。もちろん経済産業省や国土交通省はE10導入を決定しているわけではありません。了解しているのは、あくまでE3までです。当然だと思います。 今、E3に相当するETBE入りガソリンが試験販売されており、2010年には本格販売される予定です。この時点で、日本のガソリンの20%がバイオガソリンとなり、バイオエタノールの使用量は原油換算で21万キロリットルになります。政府のバイオ燃料導入目標が50万キロリットルですから、E10を導入しなくても、日本のガソリンの約半分をE3(相当のETBE)に切り替えれば、政府目標を達成できます。 この目標以上に、バイオ燃料を導入することが必要となったときに、バイオガソリンの普及率をもっと増やすか、E10を導入するか、一気にE85やE100に進むかの選択が迫られることになると思いますが、まずE3の普及率を100%にもっていくことだと思います。そのころには、既存の車の大半がE10車対応に置き換わっていると思いますが、わずかに残った非対策車をどうするかという問題は最後まで残ります。(でも国民の財産を強制的に廃車にすることは、ありえないと思います) また、別の問題としてそんなに大量のエタノールをどうやって手に入れるのかという問題もあります(輸入するにしてもどこから?国内で作るとしても、作物を作る場所がない。)ので、そんなにすんなりE10に進むとは思えません。
お礼
>>もしガソリンがE10に切り替わると、ご質問のように従来の車を廃車にしなければなりません。 No.2の方は配管の交換などの作業が必要と言われていますが交換作業か廃車、一体どちらが正しいのでしょうか。 E10に切り替えるからといって、E10非対応の車を強制的に廃車にするというのはまずいことだと思います。多分それはないとは思いますが。もし、部品の交換程度で済むのであればぜひそうしてほしいですね。愛着を持って同じ車に長く乗り続けている人もたくさんいますから。 E10に向けての国の対策はまだのようですね。車をどうするか以外にも、ガソリンスタンドや貯蔵タンクの改良といったインフラの問題や大量のエタノールをどうやって輸入するのかという問題もありますし。結局どうするのかはまだはっきりしない部分も多いですね。確かなのは石油に頼ってきたことで地球の温暖化が急速に進んでいること、石油に代わってリサイクル可能な燃料が考え出されるほど石油がなくなってきていることだと思いました。少しでも早くE10、E85、E100への対策が具体化してほしいです。ありがとうございます。
- tach5150
- ベストアンサー率36% (934/2539)
>最終的にはガソリンに代わってバイオエタノールが燃料として使われるようになります。 他国はどうかわかりませんが、日本で近い将来にバイオエタノール100%対応の車が販売されることは無い思います。 現在の混合品も国と石油連盟の負担があるからこそ販売できる状況ですし将来的にこれが補助金無しでメーカーのコスト削減努力だけで販売出来るようになるとも思えません。 まず第一に原料になる穀物類はほぼ輸入に頼らざるを得ない状況ですし国内で生産しようにも土地や人手が限られていますから急に耕作面積が増えることも考えられません。 現在でも国際的に原料の分捕り合戦になりつつあり穀物相場が急騰して身近なところではマヨネーズの価格が10%アップしましたし、その他の業界に影響も出ています。 現在でもカロリーベースで自給率が40%程度ですからどこまで燃料にまわせるか…
お礼
再生可能な資源として注目されていますが、一方で穀物の価格高騰といった問題があるのも現実です。それにガソリンスタンドなどのインフラの改良も進めなくてはなりませんし。問題は山積みですね。 ブラジルは長年に渡ってエタノールの研究をしていて、実際に燃料として販売しています。そういった国の技術などを参考にしながらバイオエタノール導入に向けた開発・改良が進むといいですね。ありがとうございます。
- yui_o
- ベストアンサー率38% (1217/3131)
今現在流通しているバイオ燃料に付いては、ガソリンとバイオエタノールの混合が15%までは既存のガソリン車で対応できると言うメーカの研究結果がでています。 20%程度までバイオエタノールの濃度を上昇させると、ゴムなどを腐食から防止するために配管を交換するなどの作業が必要になってきます。 さらにバイオエタノールを国内での生産体制やバイオエタノールは水分を吸収しやすいためにガソリンスタンドの改良などさまざまな問題が出てきます 日本ではありませんが、ブラジルではバイオエタノール100%までの濃度に対応している自動車がホンダなどから販売されて居ます。 そのためにある一定以上のバイオエタノール燃料を販売するとなった場合大幅なインフラの整備などが必要になるために インフラの整備と同時にだんだんとバイオエタノールの濃度が上がっていくという形になるでしょう。
お礼
混合比率15%まではいけるようですね。20%ともなるとやはり配管などの交換ですか。材質の問題上仕方のないことだと思います。 バイオ燃料の課題はスタンドや車の改良だけでなく、農地の確保という点にもあります。日本には休耕田が数多くあり、その休耕田を活用してバイオ燃料を増産していくという計画もあるようです。 バイオ燃料のメリットは繰り返し作れること、二酸化炭素の排出量を減らせることですので一日も早く車やスタンドの改良が進んで使われるようになるといいと思います。ありがとうございました。
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
今のガソリン車で、バイオガソリンも利用可能です。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
再びのお答えありがとうございました。結局どちらも正しくなかったんですね。 >>一台一台の交換費用はたいしたことはなくても、数が数ですから大変な金額がかかるでしょう。 おっしゃるとおりですね。昔は車は一家に一台だったのが今では一人一台、場合によっては一人二台と言われるぐらい普及していますからね。 >>交換するにしても、廃車して買い換えるのも費用がかかります。その費用は誰が負担するのでしょうか。 確かにそうですね。国が負担するにしても限界があるでしょうし、特に日本は言わずと知れた借金大国ですからね。車の所有者が負担するにしても物わかりのいい人がいれば悪い人もいます。物わかりの悪い人に理解してもらうのはなかなか時間がかかることだと思いました。 >>国が新車を買ってくれるのでしょうか。そんなことはありえませんし。 確かに言われるとおりだと思いました。ただでさえ借金だらけの国ですし、国が国民一人一人に車を買い与えられるような余裕はどこにもないですね。 >>その費用に税金を使うことを国会が承認するとは思えません。 おっしゃるとおりです。 鉛入りハイオクから無鉛ハイオクに変わるときも、今のE10と同じようなことがあったんですね。結局鉛入りハイオク仕様の車がなくなってから無鉛ハイオクに切り替わったわけですか。全然知りませんでしたが、そういう歴史があったんですね。 バイオ燃料の導入は石油がなくなっているからではなかったんですか。すると私が言ったことは半分正解で半分は間違えているということですね。てっきり石油の枯渇が急速に進んでいると思っていたので。結局地球温暖化の防止対策だったんですね。 >>石油はまだ十分あります。 私もそんなにすぐになくなることはないと思います。でも、だからと言って湯水のようにジャンジャン使っていいものでもありません。無駄な消費はとことん抑えることが一番大切なことだと思いました。 最後になりますが、正確にご回答いただいて本当にありがとうございました。