これは、ちょっとホラーじみた話です。要約すると……
粉屋の娘に縁談が来ます。娘は気が進まないのですが、相手の家に来るように言われて、村はずれの暗い森の中にある家へ出かけます。道しるべにエンドウ豆とささげを巻きながら……。家に着くと、鳥かごの小鳥が「引き返せ、ここは人殺しの家だよ」と教えます。娘は部屋を通り抜け、地下室へ入ると、そこには老女がいます。老女は「ここは、人殺しの隠れ家だから、ひとまず樽の後ろに隠れて、夜、盗賊が寝静まったら一緒に逃げよう」と言います。夜、盗賊は別の娘を連れて帰ってきます。奴らがその娘に白、赤、黄色の葡萄酒を飲ませると、娘の心臓は破裂し、盗賊は娘を切り刻み塩をかけます。娘のしている指輪を取ろうとするのですが、抜けないので、おので指を切り落とします。切り落とした時、指がはね上がって、樽の後ろに隠れていた娘の膝に落ちます。老女が葡萄酒に眠り薬を入れたので、盗賊は眠りに落ち、二人はエンドウ豆とささげを頼りに月夜の道を帰り、無事、難を逃れます。いきさつを娘から聞いた父親は、婚礼の日、すべての親類を集め、花婿の前で、めいめいに何か話をするように言います。娘の番になり、娘は「じゃぁ、夢の話をするわ」と言って、花婿（盗賊）の家で起きた事件をそっくり話します。「でも、これは夢なのよ」と言いながらも「これがその時、切り落とされて私の膝に落ちてきた指輪のはまってる指よ」と言って、指を取り出しみんなに見せます。盗賊は真っ青になって逃げようとしますが、一同に取り押さえられ、仲間共々役人に引き渡されて死刑にされます。
グリム童話には、残酷なお話が多々ありますよね～
お礼
結構残酷なお話だったのですね；； ありがとうございました。