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ナーガ
インド神話のナーガ(蛇族)って、いわゆる竜神のような雨や天候、水と関係のある存在なのでしょうか? 実際に神話を読んでみると実はそんな印象はほとんどありません。 それどころか、ナーガの息は熱風で、炎を吐くだとか、ナーガに咬まれた木が毒で燃え上がっただとか、地下に潜んでいたりだとか、むしろ火や地下のとつながりが深いようで、イメージ的には北欧のドラゴンに近い印象です。 そりゃあ、蛇なので、水辺に住むナーガも多いようですが…。 でも水の神って火を吐くものなんでしょうかね。 それとも水や雨とのつながりはインド神話が伝播した地域、 南インドや東南アジア、あるいは仏教とかで生まれたんでしょうか。 (あるいは単なる間違ったイメージなんでしょうか?) でも、そうすると、ナーガはアーリア人がもともと持っていた神話的種族、ということになるのでしょうか。 詳しい方、教えでください。よろしくお願いします。
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ナーガのような蛇神はインダス文明の昔からアーリア人の半神の一つとされていました。 ナーガス(蛇族)はPatala(地底界)に住み、竜王Vasukiが統治し、Palataの最下層でAmantaが頭で、全世界を支えているとされました。 ナーガは人の姿に変えて人間世界に現れ、蛇の娘は美人といわれます。 日本をふくめ諸国の民話によくあります。 ナーガは佛典にも現われ、天竜八部衆の一人と書かれています。 二世紀頃のNagarjunaは大乗佛教に詳しい学者で、竜樹菩薩と呼ばれました。 ナーガの末裔と称する民族がインドのミャンマーの国境沿いに住んでいます。 ヒンズー社会と別の社会を作っているそうです。
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- mapato
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こんにちは。 ナーガはアーリア人がインド亜大陸を南下する中で最大の脅威の一つであったコブラを神格化したものです。 ですから日本で考える「龍」ほど水と切っても切れない関係という訳ではありませんが、ヴリトラは宿敵インドラに倒されることによって水を解放し大地に潤いをもたらしますし、仏陀が誕生した時には二体のナーガが現れて冷水と温水を頭にかけたり、その瞑想中に大雨が降った際にはムチャリンダが傘となって仏陀を守ったりしたといいますから、水と縁の深いものもいる訳です。 これは当初純粋にコブラの神格化であったナーガが、次第に「蛇=水流」と考える素朴な蛇神信仰と結びついていったのではないかと思います。 あまり回答になってないかもしれませんが、何か参考になれば幸いです。
お礼
お答えありがとうございます。そうなんです、仏教のナーガ=竜王は水との関係が前面に出てくるんですよね。 確かにヴリトラ=アヒは水と関係づけられていますね。でもその誕生は確か祭火の炎の中からだったように思います。ですからヴリトラの場合、水と関係があるとすればそのマイナス面、乾燥であり、むしろ火とのつながりが強い気がします。
お礼
お答えありがとうございます。