温度風について検索してみると難しいサイトばかりですが、下記のサイトの図はまだわかりやすいように思いました。
たとえば低緯度のところの方が気温が高いので、図のように上空の同じ高度では低緯度の方が気圧が高くなり、上空では地衡風が吹くことになります。
地衡風とは、気圧差による風がコリオリの力によって曲げられて気圧差方向と垂直方向に吹く風のことで、この場合偏西風と考えれば良いでしょう。地衡風の強さは水平方向の気圧差に比例します。
で、水平方向に温度差がある場合には、図のように結果として上空へ行くほど偏西風が強くなり、このことを温度風と言うようです。つまり、「温度差によって偏西風が上空ほど強くなること」のようです。これは日本あたりの緯度ではいつも起きていることです。
「風向が高度と共に時計回りに回っている」というのは、逆に考えると、高度が低くなると風向が反時計回りに寄ってくる、ということです。(ここでの記述は北半球を仮定しているようです。)上空の偏西風が東西方向に吹いていると考えると、この場合、低空では上空よりも半時計方向、すなわち南よりに吹いていることになります。「温度風」を考えるときに、まず初めに低緯度の南ほど暖かい(正確に言うと地衡風の吹いていく方向の右側ほど暖かい)としたわけですから、南よりの風というのは低空では暖かい空気が入ってくることになります。
「風の逆転」も同様で(順転、逆転て初耳ですが)、上空で西風とすると低空では北よりの風が吹くことになり、寒気が入ってくることになるでしょう。
お礼
よくわかりました。ありがとうございました。