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丁寧語一元論とは
「ご」か「お」の用法(御)を尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語の4種類に分けて説明するのが主流のようですが、違和感を覚えます。 全部丁寧語にしちゃったほうがエレガントなのではないでしょうか。 そのほうがつじつまもあうし。 よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
難しい問題でこれまで解答をためらっていたのですが。 質問者の方の御意見にあるように、「御(お・ご、など)」(以下”御”)自体を独立させて、尊敬、謙譲、丁寧、美化、のいずれかに分類するのは合理的ではないと考えます。 ただ、一般に、敬語の専門家もそうは考えてはいないのではないでしょうか。 つまり、敬語を作る接頭語の「御」は、使い方によって、尊敬、謙譲、丁寧、美化、を表す、という意味で用いているように思います。 それであれば、合理的だと思うのですが、いかがでしょう。 また、仮にどう定義しても、現状ではどの学説を採用しても敬語をすっきり十全に説明し尽くすのは難しいので、今の敬語の学説は絶対に正しいもの(規範・公理)ではなく、現状追認の一応の目安ぐらいに考えていた方がよいのではないでしょうか。 この間答申された「敬語の指針」策定に当たっても、委員の一人が「敬語の五分法を取ることで、従来二割ほどあった不明確な部分が五パーセントに減った」と言っていたそうです。また、どの動詞に「御」が付けられるのか(尊敬or謙譲語にできるのか)どうかについては、慣用と言うしか説明が付かない語もありますよね。