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量的緩和とゼロ金利政策の違いがわかりません
http://www.asahi.com/special/060307/window/060310a.html この図と色々なサイトを見て私が現在認識していることはどちらも 日銀が公開市場操作によってお金の量を増やしているように見え、同じにしか見えません。どちらも結局銀行のお金の持分を増やしてあげるということでよろしいのでしょうか?なんで区別しているのかさっぱりわかりません。
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ご質問にお答えしたいとおもいます。 ゼロ金利政策はコール市場における無担保コール翌日物をターゲットにしてその金利を下げることは知っています。しかしその方法は結局資金を銀行にいっぱい供給するという手段ですよね? ここが、おそらく混同されているところだと思います。ここは、コールレートをゼロにすることが目的だと思います。その手段として、日本銀行は、コール市場に資金を供給しているということだと思います。短期金融市場の誘導目標がほぼゼロということになれば、基本的には、資金の受け取り手は、ほぼゼロで資金を取れますから、日銀が特定の資金の捕り手に対してゼロで供給しなくても、ほぼゼロで資金の捕り手は資金供給を受けられます。従って、量的緩和の形にはなっていますが、それはあくまでも、ゼロ金利に誘導させるための手段と見るべきだと思います。 これって結局量的緩和と同じで日銀当座預金残高を増やしていることと手段はなんら変わっていないような気がするのですがどうでしょう? 日銀の当座残高を増やす意味は、結局、預金準備を積む事を強いられていますので、その意味では、金融機関はコールから積極的に資金を取りにかかります。しかし、準備が十分つまれている場合、コールから資金を過度に取り込むとは、ちょっと考えられません。残高が増えているとしたら、他の理由からだと思います。 だとしたら私にはゼロ金利政策は金利を0にするまでの目標の資金供給で量的緩和は更なる資金供給という風にしか解釈できません。 この結論は正しいと思います。 根本的に同じでその資金供給量の多さしか違いが見出せないため困っています。 私は、ちょっと主観的に解釈しているのかもしれませんが、結局、この後者の量的緩和策の目的は、金融機関を儲けさせる為の政策ではなかったか?と考えています。つまり、中央銀行が国債をオペで買い続け、長期金利が低下傾向にあれば、銀行は保有国債を売却し、儲けられます。そして、また国債の売買をします。そうすれば、ほぼノーリスクで、銀行は儲けられます。銀行が、国債オペで日銀に対して国債を売却すれば、日銀にある銀行の口座に資金が積み上がります。これで、銀行の純益は相当上がりまして、体力を回復しました。また、国債価格が高騰しましたので、長期金利は下がりましたが、資金需要は上がらないように見えました。本当は資金需要はあったと思いますが、銀行は、焦げ付きが怖くて、前向き融資をしなかったというのが現実であろうと思います。銀行は、日銀の狙い通り、儲けて、体力を改善させた。逆に言うと、コールのゼロ金利政策だけでは、金融機関は、儲けることができない。資金の出し手側は、ほぼゼロで資金を出すわけですから、儲けられません。しかし、先ほど述べたように、量的緩和策で、日銀が金融資産を銀行から買い上げれば、銀行は儲けられる側面があると思います。しかし、日銀の量的緩和策の目的が、本当に私が指摘した点にあるとは、断言できませんが、銀行が儲けたというのは事実です。 なんとなく理解できましたでしょうか?
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- s_nak
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小宮隆太郎「金融政策論議の論点」日本経済新聞社 の小宮論文ならびに白川論文をお読みください。
- tiuhti
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>これって結局量的緩和と同じで日銀当座預金残高を増やしていることと手段はなんら変わっていないような気がするのですがどうでしょう?だとしたら私にはゼロ金利政策は金利を0にするまでの目標の資金供給で量的緩和は更なる資金供給という風にしか解釈できません その理解であっています。伝統的な金融政策は、金利のレベル自体を誘導する事にありますが、量的緩和策は、日銀の当座預金残高に目標を設定して、金利が限りなくゼロに近くても、当座預金残高が目標値になるように、資金供給を行う、という事です。国債買いオペといった資金供給の方法には、なんら違いはありません。つまり、方法は同じで、やる事も同じ、ただ、誘導目標が、金利か、当座預金の残高か、という違いだけです。また、誘導目標は違っても、「目的」はどちらも、通貨供給量の調整を通じた景気下支えにあり、「ほぼ同じ」なのではなくて、『同じ』です。(金利を下げれば、借金がしやすくなり、借入れが増えて、通貨供給量は増えるはずなのに、それでも足りなかったから、日銀はジャブジャブに通貨を、ある意味『無理やり』供給したのが、量的緩和) そして、No,1の方が回答されたように、ゼロ金利政策の効果が充分であれば、量的緩和などといった事をする必要は無いので、株と債券の様に同じ目的の為に違う手段が存在している訳ではありません。ゼロ金利政策でも充分効果が出なかったから、量的緩和まで踏み込んだ、って事です。 日銀の金利政策は、銀行間の資金のやり取りが行われているコール市場を対象に行われていて、公定歩合の変更は、事実上アナウンスメント効果ぐらいしかありません。「量的緩和は公開市場操作で、ゼロ金利政策は公定歩合で」などという事はなく、どちらも公開市場操作によって行われます。
- gootttt
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目的は大体同じです。 つまり市場の貨幣量の調整→景気と物価の調整です。 ただ効果が若干違うのです。経済は生き物なのでバリエーションは多用な方がケースバイケースで使いやすいわけです。 例えば、株式も債権も目的はどちらも同じです。 つまり企業の資本調達です。 しかし株式と株式は両方存在するわけです。何故ならどちらにもメリットがあり、両方を使い分けた方が都合が良いからです。 それと同じで、量的緩和(公開市場操作)とゼロ金利(公定歩合操作)にはどちらもメリットがあり、両方使い分けた方が都合が良いわけです。 このように日銀が区別して使い分けているのですから、こちらも区別して注目する必要があり、区別されているわけです。 ちなみに一般には公定歩合で大まかな水準を決めて、公開市場操作で細かい調整をしているようです。 まあ日本は最近までゼロ金利で量的緩和という凄いことをやっていたわけですが、それを止めるのがちょっと早かったのではないかと個人的には思っています。
- eikowings
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話の流れから言うと、こうでしょう。まず、日本銀行が、短期金融市場での誘導目標を徐々に引き下げていった。しかし、金利をいくら引き下げても、資金需要は刺激できず、結局ゼロまで行ってしまった。なぜか?銀行が、回収ばかりやっていましたから、お金が、銀行から出て行くはずがなく、逆に金融機関に戻ってしまい、デフレになった。金利政策ではゼロ金利政策ですが、これに効力がないとわかった日銀は、今度は、銀行が保有している国債や手形などを買いまくった。これらを買うと、日銀にある口座に資金が積み上げられますから、いつかは融資に回るだろうと日銀は考えた。これが量的緩和策。しかし、これもだめだった。結局、前向きの融資が出始めたのは、金融緩和というよりは、金融機関や事業会社のリストラや輸出産業の増収効果などから来る株価上昇や地価の上昇に起因する銀行の融資姿勢の変化だと思います。←余談になりましたが。。。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >金利をいくら引き下げても、資金需要は刺激できず ゼロ金利政策はコール市場における無担保コール翌日物をターゲットにしてその金利を下げることは知っています。しかしその方法は結局資金を銀行にいっぱい供給するという手段ですよね?これって結局量的緩和と同じで日銀当座預金残高を増やしていることと手段はなんら変わっていないような気がするのですがどうでしょう?だとしたら私にはゼロ金利政策は金利を0にするまでの目標の資金供給で量的緩和は更なる資金供給という風にしか解釈できません。根本的に同じでその資金供給量の多さしか違いが見出せないため困っています。
補足
そもそもゼロ金利政策をするための手段は国債や手形を買うという方法でよろしいのでしょうか?それでもって効果がなかったので買いまくったという考えが私の前提にありますのでこんがらがっているのでしょうか?