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日銀が大規模金融緩和策を進める
日銀は物価を上げる目的で金をじゃぶじゃぶ市場に出そうとしておりますね、金銭価値がますます無くなり そうですが、こんなことをしていて経済は良くなるのでしょうか、市中銀行にはお金がじゃぶじゃぶ溜まり借り手(お金の使い道)がなくお金にコケが生えておるとか?・・お尋ねします、国民には何のメリットがあるのでしょうか?
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日銀の大規模金融緩和策によって、経済が良くなる事は 無いと考えています。 確かに日経平均は上昇しましたが、原因は緩和策により 円安になり、海外投資家の資金が大量に流入したからです。 海外投資家の資金は、いつ引き揚げられるか分からず、 実例が諸外国にあります。 また、言われるように市中銀行にお金が余っているのは 事実で、宝の持ち腐れ状態です。 今回の日銀の政策は、時間が経つにつれメリットより デメリットの方が大きくなって行くでしょう。 円安もこれ以上進むと、経済に大きなマイナスになると 予想しています。 アベノミクスとのセットで景気を良くしたいようですが、 歳出削減策が何も出ていないので、いずれ大きな ツケを払う事になりそうです。 過去の海外の景気回復策を見ると、歳出削減が主になり、 増税が従、の関係で成功しています。 大規模金融緩和策は、言葉は悪いですが重病患者に麻薬を 打ち、一時的に元気にしているだけです。 禁じ手、劇薬と呼ばれている政策です。
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- taoyuany
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日銀は以下の点を問題視しています。 ・銀行や生保が国債しか買わない ・銀行が企業に貸出しない and 企業が銀行から借りない ・デフレを脱却しないと国の赤字を減らせず将来的に政府支出ができなくなり、不況対策が後手に回る その状況を改善するために日銀は2012年末から国債をバカみたいに低い利回りでも購入しました。具体的には国債市場の1割程度を占める約130兆円ほど投入しました。 すると国債の利回りが下がって国債を買っても儲からなくなるので銀行や生保は仕方なく株の購入へと逃避します。そうすると株が上がるので株持っている個人の収入が増えたり、自社株を売り出す会社がお金を以前に比べて容易に調達できることで景気が良くなるという仕組みです。 結果的に生保がどんどん株式市場に入ってきたので2012年末から株はかなり上がりました。 くわしくは日銀副総裁が以下のように語っています。 「量的・質的金融緩和」の目的とその達成のメカニズム 中央大学経済研究所創立50周年記念公開講演会における日本銀行副総裁 岩田 規久男の講演 http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2013/ko131018a.htm/ さて、国民のメリットとしては以下の点が挙げられます。 ・日銀が表明した時にちゃんと株買ってりゃ上がりました。 ・株価上昇だけではなく、東北復興&東京オリンピック需要もあり、ちゃんと景気が良くなりました。わかり易い点では人材の需給のミスマッチが起きておりアルバイトを全然募集しても集まりません。(特に土建関係) ・ちゃんと2%以下インフレになっており、国民の生活を大きく変化させずに国の借金を徐々に減らしていけそう→将来的な国家破綻のデメリットは回避できそう といった所でしょうか。 2%以下のインフレなので、インフレ自体にはそれほど大きなメリットもデメリットもない施策です。結果として株価上昇の方がメリットは大きかったようですね。 以上参考になれば幸いです。
お礼
かなり詳しく御丁寧に解説頂き、ありがとうございました。株を買って潤った方たちのと私のように損をした者の思いは複雑です、ジャブジャブお金を増発して円の価値をなくし輸入品価格を上昇させデフレ脱却・・? 中でも原油価格の高騰により・・決して景気が良くなってインフレになってきておるとは思えません。
お礼
御回答ありがとうございました。繰り返し拝読致しました、>「大規模金融緩和策は、言葉は悪いですが重病患者に麻薬を打ち、一時的に元気にしているだけです。」全く同感で御座います。 改めて御礼申し上げます。