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日商2級工業簿記 基準操業度?操業度差異?
- 日商2級工業簿記の製造間接費の差異分析について、基準操業度と操業度差異についての疑問があります。
- 基準操業度は仕上げるべき時間の目安を示し、標準操業度は実際にかかった時間を表します。
- 操業度差異の意味や予算差異、変動費能率差異、固定費能率差異の関連について教えてください。
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固定費と基準操業度について補足してから説明したいと思います 固定費についてなんですが、これは月(年)に一定で発生するものですよね。 そして固定費は、製品を作るための費用です。 ここで困ったことがあるんです。 つまり、製品1個にいくらの固定費がかかるのでしょうか? 例えば月に固定費が200万発生して、製品が100個作れば 1個につき2万円ですよね。でも製品を50個作れば1個につき4万円です。 じゃあ、100個作った月は2万円の価値があり、50個作った月は4万円で価値になるのでしょうか?月に何個作ったとしても、 一個あたりの製品の費用は一緒でないと変です。 そこで、基準操業度の出番です。 基準操業度は簡単に言えばあなたの認識で間違いないです。この値を「基準」に一個あたりの製品の費用を決めているわけです。 固定費を基準操業度で割った金額を「固定比率」と呼びます。 これを一個あたりの製品の費用として製品に負担させます。 例えば・・・ 基準操業度を100時間、固定費200万円 100時間あれば製品100個を製造できる こんな場合で考えて見ます。 すると固定比率は 200万円÷100時間 = 2万円になります。 つまり基準操業度で活動したときの単位当たりの固定費になります。 もし実際の操業度が60時間の場合だったら、製品は60個作ってるはず ですよね。 そのとき「製品」が負担する固定費は 60時間×2万円 = 120万円 となります。 よって、60個の製品には120万円の固定費がかかります。 この120万は製品として資産になります。 やっと、操業度差異についての話になるんですが、 固定費は製品を何個作ろうが実際は200万必ず発生します。 つまり200万円-120万円 = 80万円が操業度差異となるわけです これは製品をあと40個「作らなかった」ために出てきたものです。 作ればその40個の製品が負担してくれたはずなんですが、 実際には作らなかったので、負担する先が無くて 費用だけが発生してしまった(もったいない)とするわけです。 また、簿記での算定は、多分 固定比率×(基準操業度ー実際操業度)で出すと思いますが、 2万円×(100時間-60時間) = 80万円 で計算すると思います。 この計算式を眺めてるだけだと多分何しているか分からないと 思います^^;
お礼
お返事ありがとうございます! だんだんわかってきました。 基準操業度をその工場のフル稼働時間だと仮定すると、 工場がヒマしてても、土地の賃料などの固定費は毎月同じなんだから 機械を動かしてないと損。 このもったいない額が操業度差異、ってことですかね。 製品1個作るのにいくらの固定費がかかるか?ここを意識すると、 「出てきてしまった固定費」って表現も、正確ではないにしても あながち間違いではないような気がしてきました。