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蛍光量子収率の依存
錯体に芳香族環を導入したものと、カルボニルなどの電子吸引基を導入したものとで、蛍光の量子収率を測っています。 その量子収率の大きさは何に依存するのでしょうか?論文などを参考にしたのですが、明確な理由が見えてきません。 測定としては、溶液状態で、室温、溶媒は同じで、基準物質に対して相対的に比べています。 共役の伸びや、分子の平面性が向上するのかと考えていますが… どうか、知恵をお貸しください。
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蛍光の量子収率に関する一般法則と言うものはありません。 個々の化合物について置換基効果等について調べられておりますが、 それがすべての分子に当てはまるとは限りません。 発光ピークをレッドシフトさせるには共役系の拡張や、 置換基の電子吸引・供与性を強くしますが、 量子収率についてはあまり分かっておりません。 とりあえず、錯体の蛍光を調べられているとのことですが、 まず、それがリガンドの分子内CT発光か金属-リガンド間のCTか、 それともππ*遷移によるものかを分類し、 その後はそれぞれに減衰や時間分解スペクトルを測定と、 錯体のX線構造解析などの情報を集めましょう。 最終的には、質問者さんの研究対象の錯体シリーズでの構造相関を 議論する事になると思います。
お礼
>発光ピークをレッドシフトさせるには共役系の拡張や、 >置換基の電子吸引・供与性を強くしますが、 >量子収率についてはあまり分かっておりません。 そうなんですか、一般法則はなかったんですね。 あまり触れられていないのはそのせいだったのでしょうか… 今ある情報と、これからの情報を基に再考してみます。 ありがとうございました。