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法学をやる上で読んでおきたい「大作」について

現在高校三年生です、早稲田大学の法学部に合格して、4月からそこに入学することになりました。 高校の先生に、大学に入ってから「その道の最高にして最大の本」を読みなさいといわれて・・・ 例:英文ならシェークスピア 国文なら源氏 経済学ならスミスなど・・・(飽くまで断片的な例ですが・・・) 法学なら何がよろしいのでしょうか? やはりグロティウスなのでしょうか? 例を挙げて教えてください。 お願いします。

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回答No.1

それぞれの法分野には、研究の成果を体系化した大著がありますが、法学全体を俯瞰した古典的な名著を特定するのは難しいです。 グロティウスも、国際法や法制史の資料として参照することはあるでしょうが、古典派経済学におけるアダム・スミスと相応する普遍的な位置付けにはありません。 実際には、講義等を受ける中で興味のある領域を開拓していけばいいのでしょうが、入学前のニュートラルな時期には、取り敢えず初学者向けの入門書を読んで感覚をつかんでおけばいいかと思います。 その点で定評があるのが、団藤重光著『法学の基礎』です。これは、初学者向けにしては内容が難解なので、かなり読み応えがあります。著者は、最高裁判事も務めた刑法学の権威で、現在の刑法の学説は、概ね“団藤説”になっています。 本書は、法体系全体の構造について、社会的、哲学的な考察も踏まえ、その根底に言及しつつ論じたもので、著者も巻頭で、「この本は入門ではなく出門だ」と述べており、正直なところ一読しただけでは、殆んど理解できません。しかし、難しいからこそ読むに値するのであり、これを読解していくことによって、ご質問にあるような読むべき大著を見出せるかもしれません。

参考URL:
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/19882924

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