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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:骨膜を失った骨はどうなる?)
骨膜を失った骨はどうなる?
このQ&Aのポイント
- 骨膜を剥がした骨は再生能力を失い、破骨細胞によって分解されていく可能性があります。
- 骨膜が一部なくなっても骨本体には影響がないため、生活に大きな問題は発生しない可能性があります。
- 失われた骨膜は二度と元に戻らず、その部分の骨は再生しなくなるかもしれませんが、具体的な問題がどの程度起こるかは不明です。
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整形外科医です。 なかなかシビアなところをついたご質問ですね。 骨膜の再生についてはちょっと自身がないのですが、恐らく、多少は再生すると思います。ただ、100%というわけにはいかないと思います。 ご指摘のように、骨折部では、骨膜は損傷されています。しかし、骨折後何らかの理由で局所をあけてみると、骨膜(または骨膜類似の瘢痕組織)が骨を覆っています。この点は実際に組織を見たわけではないので確実ではありません。 あと、骨の再生能力についてですが、骨再生能力は骨膜のみに依存しているわけではありません。骨膜の下に骨芽細胞が多いというだけであって、それ以外に存在しないのではありません。また、骨膜に依存した骨の形成を「膜性骨化」といいますが、骨化形式にはもう一つあります。それは「内軟骨性骨化」というものです。軟骨様細胞から骨が出来てくるのです。これは骨膜のない部分での骨化形式です。ですから、骨膜が無くても血流がある限り、「原則的に」骨は再生します。ただ、骨の血流の多くは骨膜に依存していることがあるので、骨膜を損傷すると骨の形成は悪くなりますので、骨折治療に際しては骨膜の温存が重要であると考えられています。骨への血流は骨膜由来の他に、骨髄由来のものがありますので、骨膜をはがしても骨髄腔が連続していれば血流は保たれます。 上で「原則的に」としたのは、例外があるからです。それは鎖骨中央部と頭蓋骨です。この2つの骨の骨化形式は膜性骨化のみとされていますので、骨膜を取り去ると骨形成できなくなります。 ということで、結論としては、1.と2.の中間くらいでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 専門家からとはありがたいです。なるほど。確かに骨表面の骨膜を失っても骨髄の血流が残っていますね。テキストを引っ張り出してみたところ骨髄や海綿骨などの骨の内側の表面にもびっしり骨膜は覆っている、という記述がありました。 鎖骨と頭蓋骨は例外ですか。鎖骨は骨折しやすいと聞くので少し怖いですね。なんか昔のアメフト選手は骨を強くするためにわざと鎖骨を折るなんてうわさを聞いたことがありましたが、医学的には大間違いということですかね。それとも骨膜を残したまま折ってしまうのか。なんにせよ骨は大切にしたいものです。