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ステンレス鋼の加工誘起マルテンサイトについて
ステンレス鋼の加工誘起マルテンサイトについての質問があります。 いくつかあるのですが 1,ステンレス鋼SUS304を溶体化処理した後に表面を旋盤などの工作機械で加工する、または、切断する等の場合でもマルテンサイトが発生しますか? 2,加工誘起マルテンサイトにもαマルテンサイトεマルテンサイトがあるらしいのですが違いについて教えてください。 3,αマルテンサイトは体心立方が面心立方に相変態するので発生するらしいのですが、εマルテンサイトはどういうメカニズムで発生するのですか? 本当に困っているので回答よろしくお願いします
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前回拙い回答で混乱を招いてしまったかもしれません。 SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼は、固溶化熱処理後、オーステナイト相が生成されますが、 熱力学的安定性が高くないため、準安定オーステナイトと呼ばれています。例えば、SUS304材を冷間深絞り加工しますと、 素材にエネルギーが加えられ、より安定な組織であるマルテンサイトに変態します。この様に冷間加工する事により生成しますから、これを防ぐには温間加工(予め80~100度程度に材料を加熱し加工する)事で生成が抑えられます。 加工に伴うマルテンサイト変態におけるαマルテンサイトとεマルテンサイトの生成量に関しては、αマルテンサイトの生成量が加工量の増加に伴い増加するのに対し、εマルテンサイトの生成量は加工量10%程度までは増加するものの、それ以上では7~9%程度でほぼ一定となることが明らかになっています。 3については勉強不足でお役に立てません申し訳ないです。 またこの様な金属に関する専門的な質問は「技術の森」と言うQ&Aサイトがありますから、そこの「金属」のカテゴリーで聞いてみるのも良いと思います。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&event=TE0001
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- santana-3
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早速の「お礼」を有難う御座います。 私は以前「金属」の組織、破壊検査等の仕事に従事していた事があります。 ですからこの様な事は一応「経験則」として記憶しています。(段々記憶も薄れてきますね) もちろん当時分らない事は書物で勉強しました。あるいは職場の先輩、上司からの助言もあります。 金属の書物は学生向けの本は元より、業界には専門の情報誌があり、定期的に最新技術やメーカー、大学の実験結果が見られる書物がありました。(金属技術とか言う書物です) それらの中から自分に必要な部分をコピーしてストックしていました。 「加工誘起マルテンサイト」について多少の知識があるのは、当時SUS304,SUS316の引っ張り試験のテストピースの断面組織を観察するため、テストピースの加工屋さんの資料を見せてもらったり、そりあえずその周辺の勉強をしたからでしょうか。 後は国会図書館に行くと金属に関してあらゆる資料が手に入ります。
お礼
回答ありがとうございます。 santana-3さんは仕事の経験等から知識を得ていたのですね。 私はまだ学生の為、そういった経験や業界ならではの専門の情報がとても羨ましいです。 『百聞は一見にしかず』ですね。 私も、もっと勉強してみます。 それと、以前に教えて頂いた、技術の森ですが早速、投稿した物に回答を頂けるようになり、何とか答えが見つかりそうです。 ありがとうございました。
お礼
前回の質問から三度お世話になりまして本当にありがとうございます。 santana-3さんはこの加工誘起マルテンサイトについてはどの様にお知りになられたのですか?(何かの文献か教科書でしょうか?) 宜しければ、そちらの方もご回答願えれば幸いです。 また、教えて頂きました「技術の森」については早速、聞いてみたいと思います。ありがとうございました。