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SUS304加工誘起マルテンサイト化とは?
- SUS304は加工硬化させると加工誘起マルテンサイト化して磁性を帯びると言われています。
- マルテンサイトを消失させてオーステナイト素地に戻すには、適切な温度で加熱する必要があります。
- 具体的な加熱温度については、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
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岩尾内さんの回答がSIMPLEかつ的確な回答だと思います >ステンレスは分かりませんが・・・ え?まじ知らないの??固溶化処理しかないと私も思います 常温では存在し難いオーステナイト組織はどうしても変態し易いのです
参考にしてください。 特に、溶接等で熱による応力を受けるオーステナイト系ステンレス鋼の場合は、 熱処理の名称;応力除去熱処理 熱処理の目的;後加工時の変形防止や応力腐食割れの発生防止のために、残留応力を必要な レベルまで低減させる。 熱処理の条件;800℃~900℃、急冷 熱処理の名称;固溶化熱処理 熱処理の目的;残留応力の除去のみならず、熱影響部に析出したクロム炭化物を固溶化させ て鋭敏化解消し、継手の腐食性と機械的性質を応力を受ける前まで回復させる。 熱処理の条件;1010℃~1150℃、急冷 となります。 そして、固溶化熱処理の鋼種別温度は、 参考:オーステナイト系ステンレス鋼の固溶化熱処理[JIS G4303] 鋼種/固溶化熱処理温度℃、 SUS201,202 / 1010~1120急冷 SUS301,302,303 / 1010~1150急冷、 SUS304,304L,305 / 1010~1150急冷 SUS316,316L,316J1,316J1L / 1010~1150急冷、SUS317,317L,XM15J1 / 1010~1150急冷 SUS390S / 1030~1150急冷、 SUS310S / 1130~1180急冷 SUS321 / 920~1150急冷、 SUS348 / 980~1150急冷 です。 但し、溶接の場合のオーステナイト系ステンレス鋼の溶接後の応力除去焼鈍には、前述に 示すような熱処理条件が用いられる。 しかし、これらは例えば炭素鋼の条件に比べると非常に高温の熱処理であり、冷却条件に よっては構造物に大きな変形を生じたり表面に酸化スケールが形成されたりして、製品の 寸法精度や外観品質を著しく損なうことが多く、事後に多くの時間と人手をかけた手直し が必要となることもしばしばであるので、一般にオーステナイト系ステンレス鋼の溶接に おいて下記に挙げるような場合には、メーカーと顧客との協議に基づいて溶接後の応力 除去焼鈍が省略されることが多いことから、その他の仕様も類似内容が懸念される場合 には注意しなければならないでしょう。 オーステナイト系ステンレス鋼 → 鋭敏化 → SUS304でも結晶粒界に沿った部分が腐食 を生じやすく(粒界腐食し易くなる)→ マルテンサイト系ステンレス鋼の腐食パターン にて、SUS304 加工誘起マルテンサイトについて とリンクします。
お礼
ご回答頂きありがとうございました。 ご返事が遅れまして大変失礼致しました。 参考にさせて頂きます。
オーステナイトに戻すには、固溶化熱処理1010℃~1150℃から急冷。普通鋼の焼戻温度では鋭敏化という不都合現象。 http://www.onyx.dti.ne.jp/clover/pro/1.3.pdf http://www.lichtseiko.co.jp/faq.html 社内設備では不可、業者任せだったので、間違えてたらあしからず。 SUS304 は身近な耐熱鋼。クロム/ニッケルを潤沢に含んでいるから。 ボイラでも650℃迄。さらに負荷応力を望まないなら925℃迄のデータがある材料です。 非磁性の用途に SUS304 はあまり良く磁気が戻りやすい。各社もっと良い品種を出してます。 http://www.nikkinko.co.jp/products-g/characteristic/11.html http://www.tokkin.co.jp/materials/stainless_steel/000100.php SUSの材料開発なら別だが、使うだけで、処理も多分業者任せだろうし深く考える必要はないです・・・・ ↑ 焼入れでなく、焼戻しでもなく、磁性については、、付け焼き刃!? 涙ぐましい。。。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ステンレスは分かりませんが、炭素鋼などの焼入れマルテンサイトなどは 650℃程度に加熱する事でフェライト+パーライトに分解されると聞いて おります。それに比べると1000℃はかなり高温な感じです。それとも炭素 鋼と同じようにマルテン組織はもっと低温側で分解しているけども、素地 をオーステナイトにするのに1000℃UPになるのでしょうかね。 にしても常温でオーステナイト素地になっているのに高温に上げる必要性 がいまいちピンとこないです。う~む、なんかこんがらかってきてしまい ました。 追加のご回答に感謝致します。 ご返事が大変遅くなりまして失礼致しました。
お礼
ご回答頂きありがとうございました。 ステンレス鋼だからといって別の変態形態があるわけでもなさそうなので シンプルに考えればよさそうですね。 「常温でオーステナイト組織が残っている」というので変態点が常温付近 まで下がってきているのではと思っていましたが、中炭素鋼などの焼入れ時に発生する残留オーステナイトの発生機構と同じような感じがしています。 皆様からのアドバイスで私の頭の中が整理できました。ありがとうございました。 また、ご返事が遅くなり大変失礼致しました。