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犬の色盲テスト
一昔まえは犬は色盲だといわれていて、最近は色がわかるとされているようです。犬が色盲かどうかのテストはどのようにするのでしょうか。また、犬の見ている色彩世界は人と同じなのでしょうか。また、ネコはどうなのでしょうか。
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眼の中にある色を弁別する細胞の種類から考えると、青黄型二色色覚であると考えられます。 ヒトでいう赤緑色覚異常で、反対色軸 [赤-緑] [青-黄] のうち前者の知覚がなくなります。ヒト男性の10%は赤緑色覚異常です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E8%A6%9A%E7%95%B0%E5%B8%B8 [赤-緑]反対色軸は哺乳類の共通祖先は持っておらず、 ヒトの場合旧世界ザルの共通祖先あたりで生じたと考えられています。 ネコもイヌと同様です。鳥類、爬虫類、節足動物などはもっと多様な色覚を持ちます。 また、青黄型二色色覚の色彩世界のエミュレーションは以下の図で体験できます。 図左をイヌに見せるとおおむね図中、図右のような色彩を知覚すると考えられます。 三つの図の色彩がほとんど同じと感じるならあなたは赤緑色覚異常である可能性があります。 http://www.growthhouse.org/graphics/netcol_colorblind_pal.jpg 犬が色盲テストの定式化された方法はないように思いますが、動物行動学の手法を取り入れると以下のような方法になるかと思います。 【必要な人、道具】 人:えさやり係、テスト用紙提示係、その他適宜 道具:半分ずつ2色に塗り分けたテスト用紙、白黒に塗り分けたゲート2つ、すぐ飲み込めるようなおやつ 【方法】 段階1:白黒に塗り分けたテスト用紙をイヌに見せ、イヌがそれを見てからゲートに行くと餌を与えるようにし、テスト用紙を見る→ゲートに行く→餌をもらう、という作業を訓練する 段階2:薄青、濃青、黄、黄土色の4色から2色ずつ組み合わせる。このうち薄青-黄、濃青-黄土色の組み合わせは使わないことにして、同系色2、異系色2の組み合わせをテスト用紙として使う。 段階1とほぼ同じ方法でテストするが、テスト用紙が同系色のときは黒ゲート、異系色の時は白ゲートに入ると餌を与え、間違ったときは餌を与えずしかりつけて追い返す。 これにより同系色と異系色を区別するよう訓練する。 段階3:区別できるかどうかテストしたい色の組み合わせを好きに作り、テストしてみる ※この方法は簡易的なもので、専門家が満足するレベルではありません。 ※イヌは色ではなく明るさや塗りムラの違いを弁別として訓練されてしまうことがあります。 ※動物のテストは困難です。専門家でも個体の半数くらいは訓練段階で失敗します。 ※イヌのテストに対するモチベーションを高めるには軽い飢餓状態くらいまずおなかをすかせる必要があります。飼い主としてはかわいそうかもしれません。
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- zorro
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参考に http://www1.ocn.ne.jp/~ritachan/link39.htm http://www.kao.co.jp/pet/dog/science/sdog/sdog06.html
お礼
URLありがとうございました。上のURLを見たら犬は色盲だと書いてあって、下のには色盲じゃないと書いてあって、ますますわからなくなってしまいました。
お礼
丁寧なご回答とURLありがとうございました。とてもよくわかりました。自分が色盲でないことも確認できほっとしました。
補足
赤色がわからないとは、ちょっとさみしいですね。