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なぜ変ホ長調は重い
全く根拠はありません。いろいろ調性はありますが、特に「変ホ長調」に特徴的なものがあるきがします。「重い、ゴージャス、濃厚」みたいな効果です。なぜそうなるのでしょうか。
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音大出身ですが・・・ 変ホ長調が重いかどうかは習ったことありませんし、私にはよくわかりません。 なのであくまで私個人の考えです。そういう考えもあるのね、くらいに思って下さい。 音階の基本はドから始まるハ長調ですよね。ドレミファソラシド。 色々な調があるものの、断然体(耳)に一番染み付いている音階といえばこれです。音を聞き分けるには何よりもドが基本。 その一番基本音階のミをフラットにすると短調になります。あの聞きなれたドレミファソラシドを一瞬にして暗い雰囲気にさせる力を持っています。 それを言ったらどの音も短調にさせるわけですが、例えばト短調にするシのフラットはヘ長調で使いますのでそこまで短調のイメージを感じません。 レのフラット、というよりはドのシャープという意味で使うことが多いのでこちらもニ長調を思い出させてあまり力を感じません。 その点ミのフラットといえば変ホ長調よりも短調のイメージが強い。 そういうことからミのフラットは特別な存在になり、重く感じられるのではないでしょうか。
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- jupitan
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確かにこの調性を用いた曲には、モーツァルトの交響曲第39番、ベートーヴェンの「英雄」「皇帝」、シューマン「ライン」、ブルックナー「ロマンティック」等々・・・荘厳で威厳に満ちたものが多いようです。勿論、器楽曲(ピアノ、ヴァイオリン)や室内楽曲にもこの調性のものは多数存在します。 オーケストラ曲を作曲する際、この調性は管楽器にとって演奏しやすいという利点があります。弦楽器に於いては主音が開放弦の♯系(ト長調、ニ長調、イ長調、ホ長調等)の調はハイドン、モーツァルトの時代から主に祝典用、華やかな明るい音楽として用いられてきた経緯がありますが、音楽自体に強い意志の表れた特にベートーヴェンの革新的作品「英雄」以降は重心の低い土台のしっかりとした音楽の表現に使われるようになってきたと思います。また、曲の途中で巧みに転調したりする際も♭3つの長音階「変ホ長調」の平行調は彼が特に意味をもっていた「ハ短調」ですので、その劇的な変化も考慮に入れた調性の選択だったと思われます。 ですから「変ホ長調」という調性は「重い」と感じられるのではないでしょうか。
お礼
やはり作曲家に、荘厳ならば変ホだと思わせる理屈があるのだと思います。それプラス演奏の容易さでしょうね。ベードーベンがなぜハ単調で運命を書いたかは結局そういう土台、♭3つはあっているという経験則ができていたからなんでしょうね。
お礼
なるほどって感じです。 お答えから自分なりに考えてみました。 確かに「ハ長調」はもっとも耳にするはずですよね。 その革命的長→短へのキー音であるので、変ホ長調は効くのだといういことありえる気がします。するとどの長調が重く感じられるかを考えてみると、もし重く感じられるものは、キー音からのマイナー3度の音が効いているわけですから、もとの長調がどれくらい一般的かを図る目安になるかと思います。つまり、B♭メジャースケールのマイナー3度はD♭ですから、D♭メジャースケールはどれくらい重く感じるか。Gメジャースケールのマイナー3度はBフラットですのでB♭メジャースケールはどうか。ある長調のマイナー3度を主音とする長調の「重さ」からその長調の人口膾炙度を推測できますね。私なりに感じますのは 変ホ長調 変ニ長調 変イ長調 変ロ長調 へ長調 の順ですね。そうすると、 ハ長調 変ロ長調 へ長調 ト長調 ニ長調 の順になじみが薄くなっていくことになります。どうでしょうね。 それにやはり♯形が明るく感じられるのもドの音に影響されているようですね。