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マグリット作品のタイトルについて(なんじゃこりゃ)
マグロット作品で、絵の内容とはまったく関係ないタイトルがあります。 ex.[白紙委任状」「リスニングルーム」(これは一応「部屋」が描いてありますが) これらはどうしてそういうタイトルなのか、どう考えたらいいのでしょうか。
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以下は私の記憶をたどり、私なりの理解で回答させて頂くものでありますので、また別の方の別の理解もあることと思います。 参考までに。 マグリットは「イメージの魔術師」と呼ばれた画家ですね。 画面上に描かれている物は全て「イメージ」であり、それ以外の何物でもない・・・というのが彼の持論でした。 そしてその事をマグリットはこのような感じで説明していたと思います。 ・・・画家がパンを描いた時、それはパンに良く似たイメージであり、それ以外の何物でも無い。 したがって鑑賞者が「この画家はパンを描く事である種の感動を表現したのだ」など想像する事は、パン屋が焼いたパンを見ながら「このパンはパン屋がパンを焼く事を想像して焼いたのだ」というくらいおかしな事だ。 マグリットは自分の絵に描かれた物に関して、勝手な「言葉」で表現されるのがイヤだったようです。 「言葉」「文字」「名前」といった物を無意味と思っていたのでしょうね。 このことは質問者様の疑問のヒントに繋がるかと思います。 >絵の内容とはまったく関係ないタイトルがあります。 という疑問が、少しは晴れませんか?
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- nemosan
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手元にある本を読んだのですが… 「『白紙委任状』とは彼女がしていることを許す許可証である。」というマグリットのインタビュー記事が紹介されてました。 つまり、何をしても許されるからあり得ないことをしている絵、という意味かな?
お礼
なるほど!それはわかります。よく考えると糸口が出てくる気します。
お礼
とても参考になります。 パン屋のたとえはわかります。究極のニヒリズムと言うか冷徹さと言うかですね。 作品に顔を隠してあるパターンがよくあります。あれは「顔」というなにか人物情報の代表格のようなあるいはそれ自体が唯一の人物情報であるかのような慣行に対して、疑問符を投げかけているんでしょうね。しかし、それが、タイトルにも及んでいた考えだとは知りませんでした。考えが大きいですね。