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音響インピーダンスのマッチングについて
アクリル製の音響レンズに圧電セラミックを貼り合わせ,超音波を収束させようと考えています.この音響レンズと圧電セラミックとの間に音響整合層を設けようと思い調べていましたところ,1/4波長の厚さの板がよいとありました.ここで質問なのですが,なぜ1/4波長の厚さが最適なのでしょうか?どうか宜しくお願い致します.
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圧電セラミックと音響レンズの間に空気層があると、圧電セラミックから出た音波が空気層でほとんど反射されるので、その反射を小さくするために、1/4波長板を入れるということです。これは光(レンズ)の場合の反射防止膜と全く同じ原理です。参考URLにその解説をした部分(式14以下)があります。 1/4波長板の厚さは、その板内部での波長(空気中より長くなる)ですので注意してください。また1/4波長で反射率が最低となるのは、音波が板に対して垂直に入射した場合です。 このような反射防止板は音響レンズの出射側に入れれば、そこでの反射も抑えることができます。 音波の周波数によって度合は違いますが、いずれにしても、空気層が入ると反射がおきますので、圧電セラミックと1/4波長板の間、音響レンズと1/4波長板の間には隙間ができないように注意してください。病院などで超音波エコーを使って内臓を見るとき、皮膚にゲル状の物質を塗ってセンサーとの間に空気が入らないようにしていますが、あれも反射防止対策の例です。
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返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした. ご回答頂きありがとうございました.無事解決しました.