• ベストアンサー

受忍限度について

受忍限度を判断する要素として、先住性、地域性、公共性などといったものがありますが、これらは一体どのようなものなのでしょうか?具体的な説明をお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ten-kai
  • ベストアンサー率61% (98/160)
回答No.2

「先住性」は、文字通り、先に住んでいるかどうかということです。 たとえば、ある土地に飛行場ができ、航空機の飛行による騒音などが問題となったとします。 飛行場ができてからその周辺地域に移り住んできた人には、先住性はありませんが、このような人については、被害者の方から危険性のある場所へ近づいてきた「危険への接近」であるとして、先住者とは別途の考慮が必要ではないかということから、先住性が受忍限度の要素とされます。 「地域性」は、どのような地域であるかということです。 土地にも様々な用途がありますが、たとえば、工場などの建設が認められない、閑静な住宅街である第1種低層住居専用地域と、工場などの建設がはじめから予定されている工業地域とでは、騒音、振動などの受忍限度は異なってきます。 今挙げたのは都市計画法上の用途地域に関するものですが、このような点も含め、地域によって様々な特質があるため、地域性も受忍限度の要素とされます。 「公共性」は、侵害行為に公共性があるか、あるとしてどの程度あるかということです。 受忍限度は、 ・加害者側の加害行為の態様、程度といったものと、 ・被害者側の権利利益の性質、程度といったものの 相関関係によって判断されます。 つまり、飛行場の航空機騒音のように加害行為に公共性が高ければ、加害行為にも社会的な必要性が認められるため、多少の被害なら「被害者さんちょっと我慢してくれ」という方向に傾きます。逆に公共性が低ければ、深刻な被害ではなくても「加害者は加害行為を止めよ」という方向に傾きます。このようなことから、公共性も受忍限度の要素とされます。

odn-01
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。また、判断要素の中に、「被侵害利益の種類」というものがありますが、これはつまり、侵害行為(例えば飛行機の騒音)によって失った利益と考えてよいのですか?

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • ten-kai
  • ベストアンサー率61% (98/160)
回答No.3

>判断要素の中に、「被侵害利益の種類」というものがありますが、これはつまり、侵害行為(例えば飛行機の騒音)によって失った利益と考えてよいのですか? そのような理解でよいと思います。 たとえば、侵害される権利・利益が、健康・身体である場合と、財産権であるのの場合では、健康・身体はかけがえのないものですが、財産権は代替性があるといったような差異がありますので、侵害される権利・利益が何かも判断要素となります。

odn-01
質問者

お礼

返信が遅くなって申し訳ありません。わかりやすいご回答ありがとうございました。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • h2goam
  • ベストアンサー率27% (213/786)
回答No.1

先ず何のどの様な場合の受忍限度かを5W1Hを使い具体的補足お願いします。 抽象的質問に具体的説明を求めるなど笑止千万。

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A