- ベストアンサー
会計士が看過した粉飾は誰が発見するのですか?
最近よく粉飾決算が発覚していますが、 上場企業においては、会計士がチェックしますよね? その後は税務署がチェックするのでしょうか? もしそうなら、会計士が看過する粉飾を発見できる能力を持つ税務署の人々が初めからチェックすればいいのではないでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>上場企業においては、会計士がチェックしますよね? そうですね。 >その後は税務署がチェックするのでしょうか? 税務署は定期的な監査はしますけど、毎年細かくチェックするわけではありません。 >会計士が看過する粉飾を発見できる能力を持つ税務署の人々が初めからチェックすればいいのでは 少し勘違いをされているように思われます。 というのも、そもそも会計士による監査と税務署の監査では目的がまるで違います。 税務署の監査では基本的には課税年度単位での調査であり、脱税していないか、つまり利益を圧縮していないかという視点でしか見ません。つまり税法上の扱いについてのみになります。 一方で会計士が見るのは単に脱税の有無の視点ではありません。会計の単位期間ももっと短いし、企業の収支にごまかしや間違いがないのかという視点で見ます。それらについて決めているものは税法ではなく会計に関する各種法律などです。各種と書いたのは単に国内法だけにとどまらないからです。国際的企業で国際的に株式を公開しているような会社ですとたとえばアメリカのSECの会計基準に準拠するなど、その範囲は幅広いのです。 また先の粉飾決済などでは、「利益の水増し」が問題になりました。税務署からすれば別に税金を多く納めてもらう分には特に問題はありません。でも会計の立場では、利益の水増しは企業価値を不当に高く見せかけることになるので、投資家にとっては大問題であることから、これは違法行為となるわけです。 ということで、見る視点がまるで違うし、処理についても異なるので同一に議論は出来ないのです。
その他の回答 (2)
- walkingdic
- ベストアンサー率47% (4589/9644)
>「会計士は会計上の不正を、税務署は税務上の不正を摘発する」 >と言う理解で良いのでしょうか? そういうことです。 >会計士が毎年細かいチェックをしながらも見逃してしまった不正はどの様にして発覚するのですか? たとえばライブドア事件のような話ですね。 もちろんそれ以外にもあるでしょう。
お礼
ありがとうございました。納得できました。
- utama
- ベストアンサー率59% (977/1638)
利益隠しの粉飾であれば税金逃れにつながりますから税務署は厳しくチェックします。 しかし、粉飾決算としてよく問題になる利益の水増しの場合、税金をたくさん払ってくれるわけですから、税務署が行う脱税が無いかの検査では、ほとんど発見できません。また、仮に怪しいと思っても、脱税調査以外は、職務権限外ですから、突っ込んで調べることはできないでしょう。
お礼
回答ありがとうございました
お礼
ご丁寧な説明ありがとうございます。 会計士と税務署では同じような事をしていると思ってました。 「会計士は会計上の不正を、税務署は税務上の不正を摘発する」 と言う理解で良いのでしょうか? また、会計士が毎年細かいチェックをしながらも見逃してしまった不正はどの様にして発覚するのですか?