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ゲーム理論で最近のアラブ情勢を説明すると?
(文系の学問>経済学からの再投稿です) イスラエルとアラブの関係を見ていると、まさに報復が報復を呼ぶ不幸な状態に陥っているとしかいえません。特に最近はシャロン首相・アラファト議長とも支持基盤を意識して引くに引けなくなっていると思われます。 これをゲーム理論を用いて説明すると、どういうことになるのでしょうか。 また、このような事態に陥るのを避けるため、また、いったん陥ってしまった状態から回復するために有効な研究・理論はあるのでしょうか。 リファレンスだけでも結構ですので、どなたか教えていただければ幸甚です。宜しくお願いします。
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- ryon2
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大学でゲーム理論を習った者です。でも、10年以上も前なのであまり自信がありません。 これは一種のチキンゲームみたいなものと思われます。「相手が暴力を止めない限りこっちも止めない」という戦略を双方が取っているのです。 これに対する対策はとりあえず2つ考えました。いずれも日本を含む国際社会の協力が必要です。 その1 早く暴力を止めたほうにご褒美をあげる。この場合、ご褒美とはパレスチナの支配権でしょう。仮にアラブ側が先に暴力を止めた場合、国際社会はイスラエルに有無を言わせず支配権をアラブに引き渡させなければなりません。 この場合、これを前例にして、A国がB国に言いがかりをつけて戦争をはじめて、先に戦闘を終わらせてB国の支配権というご褒美をもらうといった悪い習慣がないようにしなくてはなりません。 その2 暴力を止めないほうに罰を与える。アラブがイスラエルを攻撃した場合、アラブはイスラエルの報復に加え、国連からも攻撃を加えられることになります。この場合、国際社会はあくまで中立の立場でどっちにどのくらいの攻撃を加えるか公平に判断しなければなりません。 私も戦争の防止にゲーム理論は役に立つと考えているのですが、どうも本物の戦争をゲームのように考えてしまうので怖い気がします。例えば、対策その2を見れば分かりますが、例え平和のためとはいえ、国際社会が自分とは直接かかわりのない人たちを攻撃していいのかという素朴な疑問が湧いてきます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに、現実の政策を考える際はゲーム理論はあくまでもツールとして位置付け、倫理・哲学はしっかり守るよう心がけないと危なそうですね。 しかし、経済学のほうの投稿にも回答を頂いたのですが、どうやら最近の専門家の努力は数学問題の解析に特化してしまっているようです。ゲーム理論が果たして現実的に政策担当者が活用可能なツールなのか、少なくとも将来的には活用可能な状況になるのか、ちょっと疑問を覚えました。