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パンフォーカスについて
いつでも焦点が合っている状態のことだそうですが, どうしてそのようなことが起こるのでしょうか? どのような条件の時に,どのようなメカニズムで起こるのか, ご存知でしたらご指導の程,よろしくお願い致します.
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ピントが合う範囲を「被写界深度」と言います。一般に絞りを絞れば被写界深度が大きくなり、その極限として、針穴写真機で理想的に小さいピンホールを使ったばあいには、カメラからの距離のよらず焦点が合う。(レンズの構成とは関係ありません。) どうして絞りを開くと被写界深度が浅くなるのか。という議論については、下記URLの類似の質問の中でも簡単な説明がありますが、もうちょっとサービスしましょう。 針穴なら、そもそも像はピンぼけになることが出来ない。針穴写真機の原理を考えてみれば自明ですね。でも、針穴写真機じゃ像が暗い。そこで、像を明るくするために、複数の針穴で作った像を重ね合わせることを考えます。それぞれの針穴の後ろに、ちょうどいい具合のプリズムを置いて、フィルム面の同じ場所に像が重なるように調節してやればよい。 ところが、針穴ごとに、被写体を見る角度が少しずつ違います。従って、針穴1個が作る像はそれぞれ微妙に違っている。ですから、ぴったり重ね合わせることは不可能で、或る距離に在るもの、というのを基準にして重ねると、別の距離にある被写体はぴったり重ならずにぼけてしまう。つまりこれが「遠くと近くに同時にはピントが合わない」ということなんです。 さて、このような「針穴+プリズム」を無限に細かく沢山集めた物が、実はレンズです。レンズ上の一点、それを針穴だと思って、その後ろにあるガラスがプリズムだと想像しましょう。針穴が余りにも稠密に並んでいて、境目が亡くなっている状態なのです。
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- stomachman
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補足を見ました。 > レンズ径は関係してこない これは単に、何をレンズ径と呼ぶかの問題です。絞りで絞った孔の大きさが問題であり、レンズそのものが幾ら大きくても関係ないですよね。 > 物体の距離が遠い 絞りの直径を単位にして測れば良いんです。ものが10倍遠ければ、絞りの直径を10倍開いても良い、そういう相似関係ですね。 >焦点距離が短い 焦点距離が短いと、遠くにあるものの像と、近くにあるものの像とが近接したところに結びますから、その中間にフィルムを置けばそこそこ写る。確かにこの効果は見落としてました。ご指摘ありがとうございます。 > パンフォーカス系は被写界深度が凄い深いもの その通りです。高感度フィルムと小さいレンズを組み合わせた使い捨てカメラなんてまさにそれですね。一般的には、写真に「ここ見て」という意思を表現しにくいので面白くないです。
お礼
stomachman様,本当に丁寧なご解答ありがとうございました. おかげさまで悩んでいたことが一気に解決いたしました. 何と御礼を申し上げたらよいのやら、、、です. ひょっとしたらまたどこかでお世話になる?かもしれませんが, その時もどうぞよろしくお願い致します. 本当にありがとうございました.
パンフォーカスまたはディープフォーカスというのは、焦点深度の深いレンズで絞りを絞ったときに得られる、撮影画面の手前から奥までピントのあった画像を得るための撮影技術です。原理やメカニズムはわからなくて申し訳ありません。 オーソン・ウェルズが「市民ケーン」という映画で用いたのが有名です。
補足
stomachman様,ご回答ありがとう御座います. おかげさまで,焦点が合いつづけるという点に関しては大変よく分かりました. 今目からうろこが落ちているところです。。。 ただ,他でも調べたところ,被写界深度が深くなるための条件として,物体の距離が遠い,焦点距離が短い,レンズ径が小さいがあるそうです. 物体の距離や焦点距離は別として,stomachman様の説明からすると,レンズ径は関係してこないように感じたのですが,どうなのでしょうか? また,パンフォーカス系は被写界深度が凄い深いものという理解でよろしいのでしょうか? 大変あつかましいお願いだとは思いますが,ご指導の程よろしくお願い致します.