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簿外資産について
簿外資産について質問です。 貸借対照表完全性の原則には、“正規の簿記の原則に従って処理された場合に生じた簿外資産は貸借対照表の記載外におくことができる。”とありますが、この簿外資産、正規の簿記の原則で言うところの、“正確な会計帳簿”には記載されているのでしょうか? 正規の簿記の原則と、重要性の原則との関係について復習しています。例えば、消耗品を購入時に費用計上すれば当然、正確な会計帳簿にも記載されてないだろうと、思っていたのですが、復習してみると、自信がなくなりました。 回答よろしくお願いします。
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企業経理実務をしているものです。 実務を通して思ったことですが、資産と費用の区分は紙一重なところがあります。 例えば、パソコン。 他の会社でどうしているかわかりませんが、 私の会社では(多分一般的にも)20万円という金額で資産(工具器具備品)か費用(備品費:税務上の一括償却資産や少額資産のイメージ)で分けています。 結局これも金額的重要性で、資産と費用にわけているということであって、費用化されたものについては、簿外資産ということになると思います。 例に挙げられている消耗工具器具備品費なんてもっとそんな感じですよね。 実際ものとして存在して、何年も使えるので、資産とも言えるはずなのですが、 金額的に小さなものをいちいち資産として、減価償却なんてしていたら、きりがないということで、費用として処理してしまうということがよくあります。 ではそれは正確な会計帳簿なのかというと、費用として処理したことに根拠があるなら(例えば金額的な重要性がないので費用として処理した等)、それも正確な会計帳簿といってもいいのではないかと思います。 つまり、損益計算書に費用として乗っかってきている以上、これも正確な会計帳簿として、記載されていると考えていいと思います。 私の理解が間違っていなければ、 “正規の簿記の原則に従って処理された場合に生じた簿外資産(=費用化したもの)は貸借対照表の記載外(=損益計算書)におくことができる。”と読み替えることもできるのでは?
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- tappara
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重要性原則=企業会計原則で認められている適正な処理 重要性原則に従った処理=正規の簿記の原則に従っている処理 故に貸借対照表完全性の原則に従っているってことです。 消耗品を購入時費用処理することは企業会計原則が認めた処理である以上正規の簿記の原則に従った処理です。 実際の会計帳簿と完全な会計帳簿の二重管理を行うものではありません。
お礼
回答ありがとうございます。 今回、簿外資産の計上論拠から、(1)重要性の原則が正規の簿記に含まれる原則(実際はこっちです)とする説、(2)正規の簿記の原則と重要性の原則は同等に取り扱うべきとする説の違いについてわからないことがあり、質問させて頂きました。 (1)のほうは、“正規の簿記の原則は、そもそも企業会計原則で求められる、“利害関係者の判断を誤らせないため”のものであるということから重要性の乏しいものについては、簡便な処理を行うことも当然認められる。結果、重要性の原則は正規の簿記の原則の一部分である。”という説。 (2)のほうは、“正規の簿記の原則は正確な会計帳簿の作成のみを求める原則である。簿外資産が発生するということは、正規の簿記の原則と別の実務上の制約からくる原則、重要性の原則によるものである。つまり、正規の簿記の原則と、重要性の原則は同等の原則である。”という説。 (1)(2)のどちらでも簿外資産は正確な会計帳簿上記載されているということを私はわかってなかったようです。失礼いたしました。 本当にありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですよね、費用計上してるってことは、当然正確な会計帳簿には記載されてますよね。失礼いたしました。 正規の簿記の原則を記録原則とみた場合と、処理の適正性をも要求する原則とみた場合の違いについて勉強しているのですが・・・ 回答を踏まえてもう一度考えてみます。