まず、あなたがお勤めになっている会社の従業員(就業)規則をご覧ください。
正規従業員(正社員)による副業等を一切禁じていませんか?
ほとんどの会社では、そういう文言が規則のなかに折り込まれています。
したがって、「仕事をしながらSOHOはできるのか」という問いに対しては、ほとんどの会社では「ノー」となります。
「でも、隠れてアルバイトをしている奴もいるし、会社側も半ば黙認しているみたいなところもあるぞ」といわれるかもしれません。
もう一度、従業員規則をご覧ください。
正規従業員でありながら、禁じられている副業等の行為をした場合には、会社はいつでもその人をクビにできる、というふうになっていませんか。
そうです。黙認しているかもしれませんが、会社側はいつでも好きなときに、その人をクビにできるわけです。
たとえば、
「最近、わが社の業績が落ちておるな。変動経費の削減はやれるところまでやったから、次は固定経費を圧縮しないと生き残れないぞ。そうや、固定経費のなかで一番のウエイトを占める人件費を削ろう。まずはヨソでアルバイトをしているあいつを辞めさせればいい。クビ切りといえば世間体が悪いけれども、あいつは従業員規則を破っておるんだからな。うまくいけば退職金も出さずに済むかもしれんぞ」
ということにもなりかねません。
ここからは私の考えになります。
実際に副業をしている人もいます。しかしそれは「アルバイト」だからいいのです。表現が悪くなってしまいますが、雇う側にも、雇われる側にも責任がないからです。特に雇う側にしてみれば、都合がよければ来てもらって、都合が悪くなれば辞めてもらえばいいのですから。
でも、SOHOとなると話は違ってきます。小なりといえども、ひと度クライアントから仕事をいただけば、全精力を傾けて、その仕事にあたらなければなりません。クライアントはあなたを一国一城の主として、信頼して仕事を出すはずです。その「信」に報いるためにも、自分の為した仕事にはすべての「責任」を持たなければなりません。そんなことが、兼業で可能だと思いますか?
可能だといえば可能でしょう。でも、そのときに本業の仕事は疎かになりませんか? それでは、現在あなたを雇っている会社の「信」に対して「責任」をもって応えたことにはなりません。
もちろん、あっちもほどほど、こっちもほどほどでやりますのや、というのなら構いません。本業も中途半端、副業のSOHOも中途半端、50%ずつの比率でやるというのなら、何の心配もせずにやられたらよいと思います。
ただし、その結果は決してよいものとはならないでしょう。
私は零細企業を経営していますが、そんなSOHOさんには決して仕事を出したりしません。
お礼
そうですよね。なかなか難しいでしょうね。両立というのは、もう一度よく考えて行動するようにいたします。ありがとうございました。