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アメリカの訴訟・裁判について

 アメリカは訴訟社会であると聞きます。車の運転中にドライブスルーで買ったコーヒーをこぼして火傷したから販売店を訴える、などといった有名な話もよく聞きます。  ここで一つ聞かせていただきたいのですが、私の個人的な価値観からしてみれば、アメリカの訴訟社会は悪であると思います。常識はもとより、良心といったものが感じられません。一般的なアメリカ人はそうした訴訟社会に対してどの様な感情を抱いているのでしょうか?アメリカに在住、もしくはかつて暮らしたことのある方ならお分かりでしょうか?

みんなの回答

  • mn214
  • ベストアンサー率23% (306/1302)
回答No.2

仕事の関係で米国在住の者です。 アメリカは確かに訴訟社会ですね。 何かというと『訴える』ということがよくあるようです。 私は現在たまたま米国に住んでいますが純粋な日本人なので、このような米国の状態は決して健全だとは思えませんね。 様々な要因があるようですが、一つには米国に弁護士という職業の人が非常に多く存在していて、この弁護士さんたちが一般人に入れ知恵しているという要因があるようです。 考えてみてください。 いくらコーヒーで火傷したからといって、法的な知識の無い一般人がマクドナルドという大会社を相手に訴えるなど考えるものでしょうか。 せいぜいお店に文句を言って、多少のお金を要求するくらいのことしか一般人には考えつかないと思いますが、これが弁護士に懸かると弁護士は自分の名前を世の中に売り出すチャンスと考え、末端のお店に小額の金銭を要求するようなことはせずに、マクドナルドという大会社を相手に会社の姿勢を問題にして巨額の賠償金を要求するような大きな訴訟に発展してしまいます。 こうした有名な大会社などを相手取った巨額の賠償請求を起こせば、マスコミが喜んで飛びつき大々的に取り上げることになり、裁判の結果が勝とうが負けようがその弁護士の名前は一気に有名になるようです。 また、アメリカの裁判所は世間の注目するような裁判の場合、大会社に懲罰的制裁をするような傾向があり、これまでも一般人が勝つケースが多いです。 また、訴えられる大会社にとっては裁判が長期化すれば、いつまでもマスコミに報道されることになるので、事件に対して責任が無いと思ってもイメージダウンを避けるために争わずに、かなりのお金を提示して和解にもっていくケースも多いようです。 こうした過去の裁判の傾向を皆知っているので、大会社を相手に何かと難癖をつけて、制裁としての巨額の賠償金を求めることは、まるで宝くじを当てるのと同じようなものになっているのではないかと思います。 すなわち訴える側の一般人にとっては裁判に負けても何も失う物がないですし、裁判で争わなくても和解金としてたくさんのお金を貰えれば納得ですし、弁護士は裁判に勝てばかなりの報酬が入りますし、負けたとしても知名度がアップしたことによりその後の仕事に効果があります。 裁判の結果がどうなろうと、訴えた側の一般人は失う物は何も無くて、どっちでも弁護士は得をするという図式です。 また、私の経験では、こちらでは市や州といった官の人たちは一般の民間人が相手だと、何かと難癖をつけられ長引くものですが、弁護士を間に立てると何も問題が起こらずあっさりと事が運んでいくケースが多いと感じます。 弁護士という職業が大手を振っている以上、アメリカの訴訟社会は改善されないと思います。

yones
質問者

お礼

 宝くじ感覚ですか…。  良い参考になりました。ありがとうございました。

回答No.1

訂正があります。 販売店を訴えたのではなく、マクドナルド社に対する訴訟で、最終的には和解で解決しました。 ちなみに、これは事実ですが、猫を電子レンジに・・・は皮肉からきたただのジョークです。 実際は、アメリカでは陪審員制度に参加したくないなどのことから、裁判離れが深刻化している現状があります。 ただ法律が全く違うので、損害賠償の中に、懲罰的損害賠償というものが含まれることがあります。 不法行為に対する取締りの一環ですが、これがあるために損害賠償額が膨れ上がるという構図もあるのです。 常識や良心というなら、それは日本人の傲慢では?国も文化も歴史も違う国で、常識や良心の尺度を押し付けるのは、いかがなものかと思います。きっと質問者様は、アメリカの店員全員に「あんな横暴で、商売わかってない」と説教したくなるでしょう。それほどに店と客も対等。だからこそ、料理の代金だけでなく、サービスしてくれた店員にチップを出すわけです。サービスをチップという別料金で売り物にしているのに、日本よりサービスの質は悪いわけですから、この国の違う尺度で見るなら、それこそ大激怒されるでしょうね。 デリバリーを頼んで、「おつりがないから少し多めにもらってもいいかな?」ということがよくありますが、トラブルにはなりません。それがアメリカでは常識的にあることなので、ここでアメリカ人は怒りません。数セントくらなら払ってしまって、チップももちろん渡します。(ここで数ドルの誤差が出たら、ではその分はチップで、となります) この尺度の違いを、同じにするのは不可能です。

yones
質問者

お礼

 なるほど、そういう見方もありますね。  貴重なご意見ありがとうございます。

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