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黒鍵の配列?

 ピアノなど鍵盤楽器についてなのですが、なぜ、黒鍵はド~ミの間に2つ、ファからドの間に3つの配列になっているのでしょうか。  小さな子供に質問され、「なるほど~何でだろうねぇ」と自分も気になりました。  ド~ドの13音は全部半音階ですよね?であれば、もっと別の配列も有りだったのかな?と素人ながら考えてみました。  御存知の方、よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • Yosha
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回答No.5

ピアノの音階は「十二平均律」という調子で調律されています。 別に「純正律」というのもあります。 人間の耳は、2音の振動数が簡単な比になっているほど協和して感じ、複雑な比になるほど不協和に感じます。この協和音で構成される音程を、純正音程で純正律と呼んでいます。 純正律での音楽は、協和音を使っていますので聞いていて非常に心地がよい(変なビートがでない)と言われております。 しかし、転調が出来ないために、例えばハ長調用の楽器とかト長調用の楽器とか何種類もの楽器を用意する必要があります。これは楽器によっては致命的になります。 日本の楽器も純正律で調律されているようです。 そこで考え出されたのが、ドとドの間を12等分した(実際の振動数の比は12乗して2になる数、つまり2の12乗根=1.05646・・・です)もの(十二平均律)です。 この音程は純正音程には一致しません。何調の何和音を演奏しても調和しませんので少し音が濁って聞こえる欠点があります。 ピアノの調律師は純正律からのずれを認識して調律していると聞きました。 しかし、この度合いは微小ですので、それより転調できる(転調してもそのずれは一定)という利点のほうがはるかに多いので世界中に普及しました。 >ピアノなど鍵盤楽器についてなのですが、なぜ、黒鍵はド~ミの間に2つ、ファからドの間に3つの配列になっているのでしょうか。 音階は、なぜミ~ファ、シ~ドの間のみが半音であとは全部全音で出来ているのかという質問になりますが、多分、十二平均律が考え出される以前からあった倍音で出来ている純正率が元になっているのだと思います。 ちなみに、倍音についてふれてみます。 アルプホルン(アルペンホルン、スイスホルン)のように音階を作り出す機能のない楽器で、一番低い音を(基音)「1」「ド」とします。 音を上げるように唇を締めていきますと、1オクターブ上の「ド」の音がでます。このようにして8~18倍音くらいを利用して音階を作っていたようです。 倍音での音階は次のようです。 1倍音=ド(基音)、2倍音=オクターブ上のド、3倍音=ソ、4倍音=2オクターブ上のド、5倍音=ミ、6倍音=ソ、7倍音=シ フラット、8倍音=3オクターブ上のド、9倍音=レ、10倍音=ミ、11倍音=ファ#、12倍音=ソ、13倍音=ラ、14倍音=シフラット、15倍音=シ、16倍音=4オクターブ上のド、17倍音=ド#、18倍音=レ、19倍音=レ#、20倍音=ミ・・・。 以上ド以外いずれの音も、十二平均律からは少し外れています。 もう1つ。振動比から音階をみますと、ドを1として、レ=9/8、ミ=5/4、ファ=7/3、ソ=3/2、ラ=5/3、シ=15/8、ド=2、となります。シ以外は簡単な数値の比になっています。 シについては、振動比からいえば、シ フラットのほうが単純比となりますが、ハ長調で曲の終わりの導音としてシ フラット→ドよりシ→ドのほうが快く感じるからシを導入したのだと思います。 この結果、ミ~ファ、シ~ドの間のみが半音であとは全部全音である長調の音階が出来上がったのではないかと思います。 そうすれば、当然黒鍵は、今のような配列になります。 長くなりましたが、結論として、お母様が以上のことを理解されて(お子様には理解できないので)、「心地よい音階を見つけていくうち自然にそうなったのよ」とでも言いましょうかね。

endoumame
質問者

お礼

噛み砕いた御説明ありがとうございます。 ドレミファソラシドという音階があって、ピアノが出来たのはその後なのかな。「ドレミファ・・・」という長音階が出来た理由も大変為になりました。「平均律のピアノ」が最初に作られていれば、もっと違う配列だったかもしれないのかな・・・?  とても参考になりました。ありがとうございます。

その他の回答 (4)

noname#231526
noname#231526
回答No.4

なぜかというのは不明ですが、あれこれ詮索することは可能かもしれません。 長音階は、移動ドで言えばすべて「ドレミファソラシ(ド)」となりますが、各音の音の高さの違いは、全・全・半・全・全・全・半となっています。  これを、すべて白鍵だけでひきたいと希望すれば、何調の長音階を取っても、どうしても黒鍵2つ、黒鍵3つという配列になっていまいます。ピアノでそれがなぜハ長調であるかは分からないというか、何調にせよ、同じ疑問は出てくるというか。  たとえば、著名な(?)「猫踏んじゃった」の調で考えると、3つある黒鍵の左端からド・レ・ミ、そして、白鍵でファ、そしてまた黒鍵でソ・ラ、そして白鍵でシ、となります。黒鍵と白鍵が交じっているのは嫌だ、といって、白鍵を黒鍵にしてしまうとします。黒(ド)白黒(レ)白黒(ミ)黒(これが強引に黒へ変更したキー、ファ)白黒(ソ)白黒(ラ)黒(これも強引に黒へ変更したキー、シ)。これは黒白逆にすれば、今のピアノのキーの並びと同じになります。白(ド)黒白(レ)黒白(ミ)白(ファ)黒白(ソ)黒白(ラ)黒白(シ)。  このように、長音階を白鍵でひくようにキーを並べると、長音階が全全半全全全半という構造になっている以上、黒鍵は2個、一つ飛んで3個という並びになるしかない、としか言いようがありません。

endoumame
質問者

お礼

>長音階を白鍵でひくようにキーを並べると、長音階が全全半全全全半という構造になっている以上、黒鍵は2個、一つ飛んで3個という並びになるしかない、としか言いようがありません。  ハ長調の音階に合わせて作られた楽器がピアノなのでしょうか?そう考えるとスッキリしました。小さい頃から、「ピアノはこういうもの」と何の疑問も感じてこなかった為、これからは違う見方が出来てうれしいです。ありがとうございました。

回答No.3

そんなことを言われるとピアノの祖先も同じだったんだろうかと思います。白鍵が黒く黒鍵が白かったことは知ってますが。 ピアノは弦楽器の面もありますが、弦楽器が得意なのはG、イ長調ですよね。バイオリンもギターも。きちんと調べたわけではありませんが、ピアノより弦楽器の歴史のほうが古いと思います。 謎をふやしてしまいすいません。ただ、ピアノは鍵盤を使ってハンマーを動かし弦を叩くという構造で、白鍵ばかりを弾くとハ長調、他の調も弾けるように足りない5つの音を色をわけた鍵盤をつけたんではないでしょうか。本当に適当ですが(爆)。ただ、それなら一番低い鍵盤はドからでもよかったんじゃないかと思いますが・・・、なにか変です。 面白い記事を見つけたので、リンクをしておきます。 http://www.seibupiano.com/column/column6.html http://www001.upp.so-net.ne.jp/harpshichord/

endoumame
質問者

お礼

んー、なるほど。ピアノはハ長調用(が得意な?)楽器ということになるかな?参考URLありがとうございます。興味深く拝見しました。

  • tom0120
  • ベストアンサー率26% (367/1390)
回答No.2

たぶん。「ハ長調」の音階が、多くの曲で、しっくりいく。からだと思います。 なので、「ハ長調」が弾きやすいように、鍵盤をつくると、そういう配列になるのでは・・・ ギターなんかは、全部「半音階」ですけどね。 また、もっと別の配列も有りだったのかな・・・?ですが、 教会調をはじめ、 「数十種類」の音階があります。 しかし、結局、現在では、 「長調」音階。 「短調」音階。 だけが、残った・・・らしい。 (JAZZなんかでは、別ですが)

endoumame
質問者

お礼

回答ありがとうございます。参考させていただきます。

  • linus3030
  • ベストアンサー率21% (217/1007)
回答No.1

弦の長さの比が簡単な整数比となるときに「2つの音の響きが快い」 そうでそのように集める白鍵が多くなります。 音律 ピタゴラス うなり このあたりで調べるといいです。

endoumame
質問者

お礼

早速の御回答ありがとうございます。「音律 ピタゴラス うなり」で調べて見ます。