FBIでもCIAでもないと思います。もちろんシークレット・サービスでも。
もともとは幕府の旗本の中から臨時的に任命されたもので、お先手組の組頭がなることが多かった様です。与力・同心もその組下がなったようです。
最初は火付けと盗賊の改方が別々にあった様ですが、その後一緒になったみたいです。当時は火事になると一面を焼き付くす大惨事になりますし、盗みは10両を盗むと死罪という時代ですから、町奉行所だけでは間に合わないのでしょう。江戸町奉行所は警視庁と都庁を併せたような組織ですから、色々のことをやらなくてはいけないので、そこで火付盗賊改方が必要となってきます。言い換えてみれば機動捜査隊のようなものでしょうか。
でも当時は町奉行は檜舞台、火付盗賊改方は乞食舞台といわれるほど、火付盗賊改方を勤めることは間尺に合わないことだった様です。
詰め所というものもなく、自分の家を詰め所にして、捜査に係る費用は全部自分持ち。そんなやればやるほど損をする、そういう勤めのようです。
テレビ時代劇のように、一所懸命頑張っている町奉行の人たちを尻目に「火付盗賊改方だ」と横暴を極めるようなことはなかったと思います。
とにかくわりと目立たない、割の合わない、そういう部署だと思います。
お礼
本当にご苦労様でした。