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リゾチームは何故飲んで効くの?
風邪薬にはよく「塩化リゾチーム」が配合されていますが、あれは何故内服して効くのでしょうか。 酵素を飲めば胃腸で消化されるだけのように思いますが、あれが風邪に効く理由を知りたいと前から思っています。 (「薬学」というカテゴリが有れば良かったのですが...。 薬学の専門家の方、教えて下さい。)
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- QuteBisha
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下のページの販売名で「ノイチーム」(ノイチームの成分は塩化リゾチーム)を調べると添付文書を読めます。すると、以下のように書いてあります。 「健康成人男子に塩化リゾチーム900mgを経口投与した場合、速やかに吸収され血中濃度は30分から1時間後に最高値に達する。」 どうやら、胃腸で分解されることなく吸収されているようです。 タンパクにも、胃腸で簡単に分解されてしまうインスリンのようなものから、消化されることなく吸収されてしまうリゾチームや狂牛病の病原体であるプリオンタンパクのようなものまでいろいろあるということではなかろうかと思います。
- rei00
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まづ,大正薬品のページ(↓1番目)にある「塩化リゾチーム」の添付文書をご覧下さい。参考 URL のページから,「製品紹介」→「添付文章集」→「塩化リゾチーム錠 90mg(TYK)」とたどって下さい。 「薬効薬理」として,1)抗炎症作用(塩基性に富んだ蛋白の持つ抗炎症作用,白血球の食菌能増強作用,線維芽細胞増殖促進作用),2)喀痰・膿粘液分解作用(慢性副鼻腔炎粘膜組織の膿粘液を分解し,粘稠度を低下させる。ヒト線毛上皮細胞の線毛運動賦活作用),3)出血抑制作用(抗ヘパリン作用,抗プラスミン作用)が見られます。 が,「用法及び用量」には『本剤の体内での作用機序はなお解明されない点も多く、』とある様に,何故効くのかは不明だと思います。 以下は,特にデータのない私の推測ですが,考えられる理由は幾つかあります。 1)胃で全てがアミノ酸にまで消化されてしまわないで,一部が吸収されて作用を及ぼす。 ただ,この可能性(酵素製剤が吸収される可能性)は無いと考えてよいようです(↓2番目参照)。 2)胃で全てがアミノ酸にまで消化されず,ポリペプチドの形で吸収されたものが活性を示す。 この可能性は否定できないと思います。 3)胃で消化されなかった酵素あるいはポリペプチドが腸管粘膜に存在する免疫細胞に作用して効果を発現する。 近年,食物アレルギーや多糖体の免疫増強作用に関連してこの形の免疫が注目を集めています。興味がおありでしたら,検索エンジンで「腸管免疫」や「粘膜免疫」を検索してみて下さい。多数ヒットします。
以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「リゾチームの薬理作用はさまざまな疾患に効果的」 ●http://www.jah.ne.jp/~kako/frame_dwm_search.html (ハイパー薬事典) 例えばこのページで「ノイチーム」と入れて検索して下さい。 作用機作で不明の点もあるようです・・・? ◎http://www.kenko.com/kenko/contents/2001/1219/kenko_1.html (ドラックストアの総合風邪薬) ご参考まで。