不在者財産管理人による財産処分

質問

30代の会社員ですが、幼少時代より行方不明になっている父の財産の「不在者財産管理人」になっています。

※この財産というのは13年前に亡くなった母の保険金の遺産で（預金100万円です）、父親の分のみ私が管理しているものです。

もう25年近く行方不明になっており、正直生きているのか死んでいるのかも分かりません。若くして亡くなった母の苦労を考えると、探す気もないですし、このまま現れて欲しいと思っていません。

この残された財産も今後のために使いたいと考えているのですが、このお金は一生使えないものなのでしょうか？　現れるか分からない父のために、むしろ憎しみすら覚える父の財産を管理しなければいけないのでしょうか？

この財産を使用すると、何か罰せられるのでしょうか？

回答No.1

buttonhole · ベストアンサー

あくまで他人の財産を管理しているのですから、他人の財産を使用することはできません。管理するのが嫌になったのでしたら、家庭裁判所に管理人の改任(御相談者を解任し、別の管理人を選任する)をしてもらうしかありません。　
　その他には家庭裁判所に失踪宣告の審判の申立をするということも考えられます。失踪宣告の審判が確定すれば、死亡したものと扱われますので、管理しいる財産は相続財産になります。

お礼

ご丁寧な回答ありがとうございます。

万が一、その預金に手をつけてしまった場合というのは、法律的に何か罰せられるものなのでしょうか？

回答No.2

buttonhole

>万が一、その預金に手をつけてしまった場合というのは、法律的に何か罰せられるものなのでしょうか？

　業務上横領罪が成立し、10年以下の懲役に処せられます。しかしながら、ご自分の父親の財産を横領した場合、親族相盗例になりますので、刑が免除されます。(ただし、家庭裁判所で選任された不在者の財産管理人の立場で横領行為をした場合、果たして親族相盗例の適用があるのかは断言はできません。)

お礼

非常に適切なご回答ありがとうございました。
参考になりました。