CD-ROM版の有斐閣「心理学辞典」で「~効果」を後方一致で検索すると89件ヒットしました。
類似のものとして「~現象」を検索すると21件でした。
同じ現象の別名など,ダブっているものがありますし,統計学,言語学など,隣接領域の用語も含まれています。
「~効果」のリストの最初のほうだけ紹介しますので,残りはなんとかご自分で調べてみてください。
・アナウンスメント効果
・アブニー効果
・ウィーヴァー=ブレイ効果
・ウォルフ効果
・運動奥行き効果
・A-効果
・S効果
・音韻的類似効果
・音声的類似効果
・獲得=損失効果
・過剰訓練逆転効果
・過剰な正当化効果
・カッパ効果
・ガーデンパス効果
・ガルシア効果
・寛大効果
・寛容効果
・課題設定効果
・ギブソン効果
・凶器注目効果 .......
リストをざっと見たところ,「~効果」のうち,
感覚・知覚3割,社会3割,学習・記憶2割,思考・言語1割,その他1割といった分野構成でしょうか。
「~現象」のほうは9割がた感覚・知覚に関するものです。
発達,パーソナリティ,臨床といった分野の用語はほとんど含まれておらず,
かなり偏っていることがわかると思います。
そもそも「~効果」,「~現象」というような名前がついているのは
特定の条件化で特定の領域に生じるローカルな現象であることが多く,
幅広い普遍性を持った現象に短い名前がついてないこともあるものです。
「~効果」や「~現象」をいくら集めてみても心理学の全体像は見えてきません。
ところで
「~心理」でヒットしたのは「群集心理」の1件だけです。
「~心理学」なら103件ありましたが。
世間の思い込みに反して,心理学者は「心理」について語ることを好みません。
「心理学」の「学」を略して「教育心理」,「臨床心理」などと言ったり,「心理的」という表現を使うことはありますが,
それを除けば「~(の)心理」という言い回しが学術的文脈で使われることはほとんどありません。
「心理」を語りたがる人は本物の心理学者でない可能性が高いと考えてください。
お礼
ありがとうございます。 しかし、独学で勉強するとなるとどうすればいいのでしょうか?。 とりあえず、読みやすそうな本を図書館で読んでいる程度なんですが、身になっているように思えませんのですが・・・。 何か参考になるご意見があればいただきたいんですが、。