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障害者は減っている?
大学の講義で、1900年あたりは障害者が多いと聞きましたが本当でしょうか。 具体的なデータは示されませんでした。 根拠としては、自宅での出産が多く、その分障害者が増えるといったものでした。 私的には、障害者の定義が増えて、数的には増えていると思うのです。 よろしくお願いします。
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はじめまして。 養護学校の教員をしています。 昭和26年の厚生省データと平成13年の厚生労働省データを比較すると、国としては障害者は増えているという認識のようです。 障害者数の推移 http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/relate/statistics/population1.html http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0808-2b.html この意味では、質問者の方がおっしゃっている「障害者の定義が増えて、数的には増えている」ということは、当てはまるかと思います。 ただ、これは診断され認定された障害者数です。こういうことを言っているのではないとすれば、昔の方が障害者が多いという意見の入る余地があります。 いくつか、考えうる理由を述べます。 1.かつては、明らかな障害を持つ赤ん坊は、死産として処理されていた可能性があります。実際には生まれているので、障害者の出生数として考えれば、この視点では、現在と同程度にいたのではないかと思われます。 2.病弱や超未熟児が生き延びるだけの設備等は現在より数段遅れていたでしょうし、今なら生きられるお子さんでも亡くなってしまったこともあったでしょう。その場合、障害として認知されることがなかった可能性があります。 3.多少知的に遅れがあろうと、体を使った力仕事などはできますし、障害があっても個性の範囲内(飲み込みが悪い、おばか)とみなされていた可能性があります。とすれば、現在どんどん数を増してきている軽度の精神発達遅滞や経度発達障害(LD、ADHD等)は、昔から同じような比率で存在していた可能性があります。潜在的にいたことになるので、この点において障害者数は増加しているとは言いきれなくなります。 上記の理由があったとすれば、一般に認知される以上に障害児が生まれていた可能性があります。また、以下のような理由も考えられます。 4.かつては一般的に用いられていた薬の中に、胎児に障害の発生するリスクが非常に高いものがあったかと思います。今はそういった薬は使われなくなっているので、かつてはこの因子による障害発生は高確率であったことでしょう。よって以前障害者が多かったという根拠となりえます。 5.助産婦の不手際により出生時の低酸素状態などが生じ、障害をもつようになったことも考えられます(これが大学の先生が言われていることかもしれませんね)。現在はそういった事例は少ないと思われるので、以前は多かったという根拠となりえます。 上記以外に、決定的な根拠があるかもしれませんね。 それは私の分からないことです。あしからず 以下、蛇足です。 個人的には、どっちだっていいじゃん、という気もします。 ただ、例えば聴覚障害児は昭和中期には薬の副作用で中途失聴するケースも多かったのですが、最近は先天性の聴覚障害も少なくないため、以前と同じ指導が通用するかどうかは良く検討しなくてはね、という点では考慮したいと考えています。 以上、少しでも参考になる点があれば幸いです。
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- suzuko
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>具体的なデータは示されませんでした。 と言うことは、その先生の認識では・・・と言うことではないでしょうか。 確かに、1900年あたりならば肢体不自由の方は多かったでしょうね。日清戦争、日露戦争での傷痍軍人が・・・^^;
- pekopeko-goo
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#2が紹介されている調査結果を引用して、17年度障害者白書が障害者数の増加トレンドについて説明しています。そこでは、(障害者の長寿化ではなく)高齢ゆえの内部障害や肢体不自由の人が増えている、精神障害の中では気分障害の人が増えている、などが増加要因として挙げられています。 医療の発達による障害者の増加については#2が「2.」で指摘されていますが、出生時だけではなく中途障害についても同じことが言えると思います(たとえば重度の難病患者や重度の脊髄損傷者)。ただ、いずれにしても近年の短期的な増加傾向の直接的な説明要因としてはあまり重要ではないようです(高齢化の背景という意味で、間接的要因としては非常に重要だと思いますが)。
具体的な数値は、厚生白書に出てるかも? おそらく、肢体不自由児の生まれる比率が高かったという趣旨の講義ではと思います。出産環境が今より悪く、因習的な近親婚も多かったためと思います。単純に身障者の数だけ比較したら、今のほうが多いかもしれないですね。