大学によっては、障害者を受け付けないところもあります。例えば、車椅子が必要な学生なのに、建物にエレベータがなければ、2階や3階に教室に行けませんので、実質的に授業を受けることができません。この場合、エレベータをつけるか否かは、大学の姿勢であって、強要することはできません。それでも、障害者に対しては理解が進み、対応もされつつあると想います。
それでも、全盲、となるとかなり難しいのが現実です。本学では、多くの障害者を合格させていますが、全盲の学生を受け入れるのは、来年が始めての経験になります。受験も点字にしないといけなかったので、大変だったようです。
>採用率は健常者に比べてとても難しいと聞いたのですが、本当なんですか?
一度受験させる、と決定すれば、合否の基準は全く同じです。合否の基準を変えれば、明確な「差別」になります。
視覚障害者などには、拡大した問題用紙を用意したり、試験時間の延長など、要望を認めるような方向で対処します。センター試験でも、障害に対応した措置をとります。
ただ、障害のある人が、健常者と比較して、一般的には学習が困難でしょうから、いわゆる学力が同一だとは想えません。障害者を優遇するわけではないので、同一の試験を受ければ、結果的に合格率は悪くなるのかも分かりません。
車椅子の人を学内で見かけると、なんとなく嬉しくなります。