>ごはんをたべる幼児語
そのと~り。(アタック25,児玉清風)
大もとは、幼児がごはんを食べる前にお祈りをするときの「まんま」(ご飯)「あん」(合掌)です。
が、
1960年代後半上方お笑い界に彗星のごとく現れたボケツッコミ漫才の原点にして頂点のコンビ、横山やすし・西川きよし いわゆる「やすきよ」が、TVメディアを通じて広めました。
意味不明でありながらその場の雰囲気に乗った決めの言葉としての「ギャグ」は、当時、舞台とは違った”間”が求められるテレビ漫才において、重要なアピールポイントでした。
この他愛ない幼児語を日本中の知るところとするほどのギャグレベルまで高めたのは、日本最後の破滅型天才漫才師であり「破天荒の美学」を追求しつづけた勝負師でもあるやすし師匠です。
彼を中学時代に指導した担任の教諭(小さな寺の住職)によると、卒業後、コンビ別れに悩んだ時期に寺に遊びにきて、話しているとき、墓まいりにきていた小さな女の子が墓前で「まんまんちゃん、あん」とやるのをみて、「せんせ、あれ、おもろいなぁ」と、しきりに言っていたそうです。
そして、西川きよしとコンビを組み、テレビでこの言葉を「ギャグ」として使い、上方お笑い大賞受賞をはじめ文字通り「漫才の頂点」を極めるやすしを、その教諭が見たのは、数年後のことでした。
今も、やすし師匠は天国で大好きな漫才ができる日を待ちわびて、酒を煽っていることでしょう。
合掌。
お礼
いやあ、そうでしたか。 堀井令以知さんの「大阪ことば辞典」! うちにもありましたわ。 お恥ずかしい。うさぎはんも、良い書籍をお持ちのようで、 いや、まいりましたわ。 わたいは勘違いをしとったようですな。ほんま、すんまへんでした。おおきに。