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直接原価計算による棚卸資産の評価について
早速ですが、質問させていただきます。 弊社では2006年10月より、原価計算方式を現在の全部原価計算→直接原価計算に移行する予定でおり、そのため、事前にユーザーに対し説明会を行う予定なのですが、その説明資料の中に、毎月ユーザーが管理している棚卸資産の在庫金額が、現状の固定費を含めた金額→変動費だけの金額に変わることを記載したいのですが、今一つユーザーに分かりやすい文章が出来ない状況で困っております。 そこでどなたか、何か分かりやすく説明できるコメントがあればご教授いただきたく、お手数ですが、回答のほど宜しくお願いいたします。 (例)棚卸資産残高の管理 … 営業部門による棚残管理は、固定費を含まない新直接原価ベースで管理する。 併せて、会計・税務上、財務諸表を公開する場合、直接原価計算→全部原価計算に修正して報告しなければなりませんが、その場合の固定費調整のための計算式についても分かればご教授願います。
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私の会社も似たような管理をしていますが、ユーザへの適切な説明をするためには以下の点が明確になっている必要があろうかと思います。 ・全部原価計算から直接原価計算に変える理由(ユーザサイドの立場で) ・営業部の管理する損益には在庫評価損益や固定費調整差を含むのか ・営業部が棚卸資産(金額ベース)を管理する目的は この場でこういった詳細を説明いただいても仕方ないので、こえらを吟味する中でユーザへのわかりやすい説明もひねり出せることと思います。 固定費調整については、一般的には 固定費発生額×在庫高÷(売上原価+在庫高) *在庫高・売上原価は変動費ベース を棚卸資産に振り替えます(前期分は振り戻す)。 (留意点)以下の場合監査法人との相談が必要かと思います ・御社の在庫評価方法が総平均でない場合上記の式は総平均方式の簡便法) ・御社の事業セグメントが複数ある場合(上記式を適用するメッシュをどうするか) 以上です
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【訂正】 (誤)比例原価計算 (正)変動原価計算
お礼
詳細な回答ありがとうございました。 再度勉強し直したいと思います。 今後も何かありましたら、 宜しくお願いいたします。
>弊社の場合、全部原価計算(個別原価計算)を長年採用しており、2006年10月からは、変動費(直接原価)=直接材料費・直接労務費・直接経費、固定費=製造間接費とし、その外に、固定販売費・一般管理費を置く考えです。この考えは間違っておりますでしょうか? 残念ながら、明らかに間違っています。 全部原価計算で言う、直接材料費、直接労務費、直接経費と、部分原価計算でいう直接材料費などとは言葉は同じでも、定義はまったく異質です。ただ実際問題直接材料費に関しては同じと考えて差し支えないでしょう。 直接労務費を変動費と勘違いしている方が非常に多いのですが、直接原価計算でいう、直接労務費は操業度(販売量など)に比例的に発生する場合の労務費に限定されています。つまり1個につき100円という具合に労働者の賃金が決まっている場合ですね。したがって、基本給、能力給などといった賃金体系である日本の場合、直接労務費は固定費であって、変動費ではありません。日本の場合、操業度に比例的な賃金体系を採用している企業は私は知りません。およそ日本の企業であれば、固定的に人件費は発生するはずです。 直接原価計算とはいいますが、翻訳が妥当でなかったという考えもあり、比例原価計算という言い方もされます。直接原価計算でいう、直接原価は、製造直接費のことを指してはいません。比例費を指しています。比例費は操業度の増加減少に比例的に発生するものです。
>直接原価計算→全部原価計算に修正して報告しなければなりませんが、その場合の固定費調整のための計算式についても分かればご教授願います。 確認させていただきたいのですが、直接原価計算でいう直接原価は、製造直接費のことを指してはいません。 製造直接費=変動費、製造間接費=固定費では ありませんので、固定費を何かしらの基準を用いて 配賦する考え方は間違いです。 ただ、実際問題変動費は全て製造直接費に(結果的に)な るでしょうが、固定費の中には、製造直接費も 含まれています。 ご承知のように、全部原価計算と部分原価計算(直接原価計算)は原価計算の対象をどこまでに するかの違いであって、等級別総合原価計算と組別総合原価計算の違いといった場合とは 異質なものです。 そもそも、全部原価計算といっても、個別原価計算か総合原価計算か、どちらなのでしょうか? どちらであるかによって、回答の内容も異なると 思うのですが。
お礼
迅速な回答ありがとうございます。 弊社の場合、全部原価計算(個別原価計算)を長年採用しており、2006年10月からは、変動費(直接原価)=直接材料費・直接労務費・直接経費、固定費=製造間接費とし、その外に、固定販売費・一般管理費を置く考えです。 この考えは間違っておりますでしょうか?
#1です。追加質問にお答えします。 (1)売上原価変動費 (2)固定費です (3)固定費込みの総原価をベースに見積もります。 なお、「似たような管理」と書きましたが、私の会社では原価計算は全部原価です(ですから(3)は難しくない)。それを管理会計上変動費・固定費に分け、限界利益を中心とした管理を行っているということです。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 大変参考になりました。 そこで恐縮ですが、追加質問させていただきます。 貴殿の会社では、 (1)売上高に対し、原価(変動費)部分を何と読んでおりますか? (例)直接原価、直接製造原価、直接標準原価など (2)減価償却費は、変動費 or 固定費のどちらで扱っておりますか? (3)売価を見積る場合は、どういう計算式にて算出されておりますか? 上記(1)~(3)について、回答のほど宜しくお願いいたします。