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計画を立案?
「計画を立案」っていう言いかたがありますが、「立案」の意味が「計画を立てること」なので「白い白馬」みたいに意味が重複してるってことにはならないんでしょうか? くだらない質問ですが回答よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
まず結論からいうと、ご指摘の通り重言(重複表現)だと思います。 熟語の構成という観点から各熟語をみてみましょう。ともに下から上に返って読む構成で、順に「画(方法)を計る(考える・立てる)」「案を立てる」という意味が、第一義です。つまり類義語同士ということですね。よって「計画を立案する」は重言ということになります。更に「計画を立てる」の場合も、「計画」の中に「立てる」の意味が含まれているので、重言ということになります。 しかし、「計画」の熟語の構成を、似た意味の字を重ねたもの(「計」も「画」も「はかりごと=案」という意味を表している)と考えられなくもありません(実際、そう記した辞書もある)。もしそうなら、「計画を立案する」はともかく、「計画を立てる」は重言ではないということになります。 ただし「計画する」という語が存在するということは、「計画」の第一義が「画を立てる」という動詞的な意味合いを持ったものであることを示しています。「計画」が全体で「はかりごと」という名詞的意味を表すとしても、それは、第一義から派生したものと考えられるので、やはり「計画を立てる」も重言であると結論していいと思います。 ただ、更に問題が・・・(くどくてすみません)。 「計画を立案する」「~立てる」は重言であるとしても、では、それらは間違った言い方なのかということです。換言すれば、重言は常に間違いか、ということです。 その点について、 まず「計画」には前記の通り「くわだて」という熟した(一般に通用している)名詞としての意味があるので、「計画を立てる」は使える(私自身使っていくつもり)と思います。また「計画を立案する」は、私は使いたくありませんが、これも完全な間違いとするには躊躇せざるをえません(まだるっこい言い方ですみません)。 更に、意味の観点から、 次の参考図書で「違和感を感じる」という例を用い、詳しく説明がなされています。ベストセラー(の続編)ですので、ご覧になりやすいと思います。ここで私があれこれ言うよりも、そちらをどうぞ(要約すると、単なる意味の繰り返しではなく、新たな意味が加わる場合には、重言もあり、ということです)。 一つだけ引用すると、 花が開花する。→× 桜の花が開花する。→○
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- kyouzaiya-k
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No3です。肝腎な参考図書名を忘れました、すみません。以下の通りです。 大修館「続弾 問題な日本語」39ページ。
計画を立案→間違い。 (この)計画を立案した。→正しい。 つまり、主語、述語を守る限り、正しい。 →計画を立案した。→正しい。 (この)を消しているが、(この)が存在する。 計画を立案→何の計画なのか中身を知らない。 →間違い。
お礼
勉強になりました。 回答ありがとうございました。
- ymmasayan
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立案には草案・原案を作って提案すると言う意味もあります。 この場合には意味の重複にはならないと思いますが。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 非常に参考になりました。