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隷という字の左側の部分にはどういう意味がありますか?

約款の款、隷属の隷の左側の部分(偏と呼んでも間違いではないでしょうか?)はどんな意味があるのでしょうか? ご教授願えませんか?よろしくお願いします。

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  • azuki24
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回答No.3

広辞苑より ---------------------------------- 【隷】 部首 「隶」の部 意味  (1)つきしたがう(者)。しもべ。雑務係の下役人。「隷属・隷僕・奴隷」  (2)漢字の書体の一つ。「隷書・篆隷<てんれい>」 解字  本字は[隸]。会意。「〓」(=からなし)+「隶」(=手がとどく)。木の実を手でもぎとる、転じて、とらえてつき従える意。 【款】 部首 「欠」の部 意味  (1)まごころ(をこめた交際)。よしみ。よろこび。「款を通ずる」「款待・交款」  (2)しるす。金石などに文字をきざむ。「款識<かんし>・落款」  (3)条目。   (ア)法令・条文などの箇条書き。「約款・定款・借款」   (イ)予算・決算書で、部の下、項の上の小分けの名。「款項目」 解字  一説に「〓」(=からなしの木)+「欠」(=くぼむ)で、木版に文字をほりつける意の会意文字かとする。 ---------------------------------- 共通点は「からなし(の木)」。 から‐なし【唐梨】  (1)赤いりんご。(2)花梨<かりん>の別称。 漢字は「柰」ですが、unicode環境以外では文字化けすると思います。 分解すると、上が「木」で下が「示」。 ┏━┓ ┃木┃ ┃示┃ ┗━┛ 「款」と「隷」と「からなし」との共通点がよくわかりません。

oumesan
質問者

お礼

>隷:本字は[隸]。会意。「〓」(=からなし)+「隶」(=手がとどく)。木の実を手でもぎとる、転じて、とらえてつき従える意。 >款:一説に「〓」(=からなしの木)+「欠」(=くぼむ)で、木版に文字をほりつける意の会意文字かとする。 →とても分かり易い解説ですね。さすが広辞苑。ともに会意と考える説ですね。からなし(カリン)の木は私の家の庭にありますよ。あまりの偶然に驚きました! >「款」と「隷」と「からなし」との共通点がよくわかりません。 → いえいえ、よく分かりますよ。 とても詳しく説明をいただき、誠にありがとうございました。大変勉強になりました。m(_ _)m

その他の回答 (4)

  • danke3
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回答No.5

No.2です、補足します <土に示すではないのですか?よく分かりませんけど・・・ ■「土」に「示」でもいいのですが、元々は木のようです (手持ちの昭和15年の漢和辞典では同字と説明書きがあります) No.4さんの書かれている様に、「奈(だい-こう読むのは上が大だからかな?)」ですが、 これは俗字ということです 「木」が形を表し、「示」が音を示す形声文字で、 他の皆さんが書かれているように「からなし」「りんご」 また、疑問を表す言葉にも使われます (なに、いかん、どうする、何と組み合わせて 奈何=いかん) 「款」は会意文字なのに「奈(だい)」は形声文字、ややこしいですね

oumesan
質問者

お礼

そうすると、奈良の都は「奈」+「良い」は、how beautiful, what a beautiful city の感じなんでしょうか!? 単なる推測ですけど。 >「款」は会意文字なのに「奈(だい)」は形声文字、ややこしいですね →そうですね。でも、こういうことを知るのは面白いし勉強になりますね。漢字も理解して覚えられます。英語は語源を調べて覚えているのですが、漢字も学校で語源などを示しながら教えてくれると効率的に覚えると思うのですが、ちょっと要求のし過ぎでしょうか? 大変示唆に富んだご回答を頂き、誠にありがとうございました。

oumesan
質問者

補足

大変に有意義な回答を5つも寄せていただき、大変勉強になりました。誠にありがとうございました。どなたにもポイントを差し上げたいのですが、そうもいかず困ります。だいいち私がどの回答が一番優れているなんて判断できません。ですので、たんにガラポンみたいなものだと考えていただければ幸いです。m(_ _)m

  • Sasabuki
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回答No.4

からなしの話が出たので、参考になるかもしれない情報を^^ 「カラナシ」は、「木」の下に「示」を書いたのがもともとの組み合わせですが、今は、「木」の部分が「大」のようにかかれるようになっています。奈良県の「奈」の文字ですね。 で、「隷」、「款」の二つの文字の左側の部分も、このカラナシのバリエーションのひとつなのでしょう。 「木」+「示」⇒「士」+「示」 漢字の成り立ちを確認するときには、現行の字体だけを考えても、答えが出ません。 元々甲骨文字をルーツに、金文、篆文のような書体から今のような明朝体デザイン等に落ち着いていっていますので、学校で習うような字体だけを考えても漢字の成り立ちはわかりにくいと思います。 篆文等を確認すれば、「隷」、「款」の左側が、「奈」と同じ形であることが確認できるかと思います。 (手元に辞書がありませんので、確認していただければ幸いです。ウソだったらスミマセン^^;)

oumesan
質問者

お礼

>漢字の成り立ちを確認するときには、現行の字体だけを考えても、答えが出ません。 →分かっていたつもりなんですが、やっぱり本当には分かっていなかったんですね。(反省) >「カラナシ」は、「木」の下に「示」を書いたのがもともとの組み合わせですが、今は、「木」の部分が「大」のようにかかれるようになっています。奈良県の「奈」の文字ですね。で、「隷」、「款」の二つの文字の左側の部分も、このカラナシのバリエーションのひとつなのでしょう。「木」+「示」⇒「士」+「示」 →へえーっ、驚き桃の木カリンの木です。(失礼!)たいへん興味深い講義です。 物事を考えるときには、一つの見方に囚われてはいけないことを教えて頂きました。大変にご親切な解答をいただき、誠にありがとうございました。

  • danke3
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回答No.2

「款」は会意文字、「隷」は形成文字ですので 成り立ちが違います 従って、この二つの文字は左側が同じでも、意味合いは違うと思います 「隷」の右側はつくり(れいづくり)で、形を表し 左側「柰」(木に示-文字化けすると思いますので説明しました) は音を表し(この場合「だい」)、つなぐ意味を持っています 右側は、追いつくこと、捕らえることを意味します それで、「隷」は捕らえてつなぐ→付従う意味を表します

oumesan
質問者

お礼

>「款」は会意文字、「隷」は形成文字ですので成り立ちが違います →ええっ、そういう考えもあるんですか。 >「隷」の右側はつくり(れいづくり)で、形を表し左側「柰」(木に示-文字化けすると思いますので説明しました)は音を表し(この場合「だい」)、つなぐ意味を持っています 右側は、追いつくこと、捕らえることを意味します →ということは、隷も会意文字だとも言えませんか? >左側「柰」(木に示-文字化けすると思いますので説明しました) →土に示すではないのですか?よく分かりませんけど・・・。 隷の左側は「くなぐ」という意味でしたら、款の左側はどんな意味があるのでしょうか? 違った考え方をご提示下さり、大変ありがとうございました。勉強になります。m(_ _)m

回答No.1

「祟」の簡体であることは間違いないようです。 祟字の構成は形声により、出が音符で示が意符、神が下す災いを意味する、と大字源にあります。穏当な見解でしょうが、例の白川静によれば、呪霊を持つ獣をかたどるものだそうです。また説文解字ではこれを会意としています。神が出てくるってことでしょうか。わかりやすいと言えばわかりやすいですが。 言わずもがなでしょうけれど、祟は日本ではもっぱらタタルと訓じます。崇字とは別の字なのでご注意を。 款字と隷字における働きはともに音符と大字源は説いています。白川はまたしてもこれとは異なり、ふたつながら会意と解しています。隷は「付着」を原義とし、罪や災いを霊獣になすりつける共感呪術を意味するとのこと。款は霊獣に祈ってその感応を期待することだそうですが、なぜこの字形と字義だとそうなるのかは説明されていません。されているのかもしれないが、私にはそうは思えません。

oumesan
質問者

お礼

>祟字の構成は形声により、出が音符で示が意符、神が下す災いを意味する・・・ →「祟る」(たたる)とは、神が下す災いなのですね。出が音符で示が意符というのは、書き間違いではないですか?私は、偏でこの部分を調べたのですが、記載されていませんでした。 >白川はまたしてもこれとは異なり、ふたつながら会意と解しています。隷は「付着」を原義とし、罪や災いを霊獣になすりつける共感呪術を意味するとのこと。 →私には白川説がいいように思えますね。 とても詳しく分かり易いご回答を頂き、誠にありがとうございました。m(_ _)m

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