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メタフィクションの意味を教えてください
文学用語の「メタフィクション」の意味を教えてください。
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- pistachio
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No.3への補足説明です。 『週刊朝日世界の文学41』にメタフィクションの定義が出ていたので、以下に紹介します。 「メタフィクション metaficiton 小説が言葉による作り物(フィクション)であるという事実を逆手にとって、物語の中でその構築の作業工程を生々しく読者に見せる手法。これにより、小説の虚構性を意識的に強調する自己言及的で反小説的なフィクションが生まれる。語り手が物語の脱線をして絶えず弁明するロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』(1706-67年)、フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』、さらにはトマス・ピンチョン、ホル・ルイス・ボルヘス、日本では筒井康隆のような実験性の強い作家に引き継がれている。」 『週刊朝日世界の文学41』p7-006より
- 参考URL:
- 週刊朝日世界の文学41
- supersonic
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すみません。メタフィクションは、知りません。僭越ながら、deagleさんの仰る形而上学の説明についてなのですが、これは、アリストテレスの主著『形而上学』から来ています。もともと、この本には、名前がなく、その前に書かれた、様々な、形を有するものについての本『自然学(ta pyisica)』の後(=meta)の本という意味で、この名前が定着しました。ですから、メタフィクションの意味と直接の関係はないと思います。メタは、「二階的な」、「超えた」、「後の」とかいう意味だろうと思われます。(が、言外に仄めかされている可能性(それこそメタレベルで)もあるかもしれません。) 余談ですが、例えば、数学を使って或る問題を証明しますが、そもそもこの証明で使う数学の規則は、どうして正しいと言えるのか、などを研究する分野を、メタ数学と言います。メタフィクションについては、私も知りませんでした。pistachioさんの紹介なさっている本を私も読もうと思いますです。お邪魔しました。
- pistachio
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いささか乱暴な説明になりますが、メタフィクション(超虚構)とは、「虚構(フィクション)によって虚構を批評する虚構=小説」です。 MuseumInformationJapanのページに説明があったので引用します。 http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/artwords/k_t/self-referentiality.html 「芸術作品、特に文学においては、作品内にその作品自体に対する言及が含まれる場合、自己言及性があると言われる。『ドン・キホーテ』以来有名なこの手法は、20世紀に入ると諸芸術で主題的に展開されるようになり、文学では「メタフィクション」という言葉を生んだ。」 メタフィクションが話題になったのは、特にアメリカのポスト・モダニズム文学の諸作品においてです(おそらく1970年代後半から80年代前半)。 日本では筒井康隆が早い時期からメタフィクションという概念を小説の中で展開していました。 筒井康隆と親交のある慶応大学の巽孝之教授が『メタフィクションの謀略』という批評集を出していたはずです(数年前に読んだ記憶がある)。 詳しくはそちらをお読みください。 ちなみに巽孝之のホームページはこちら。 http://www.mita.cc.keio.ac.jp/~tatsumi/index.htm
メタフィクションとは、自己言及しようとする小説とか言うのを聞きました。 あまり自信がありません
もう8年前後アマチュア作家やってますが、聞いたことがありません(^_^; 誰かが作った造語であると思われます。 「メタフィジカル」という言葉があり、これが「形而上学的な」という意味ですので、これをもとにしたものではないでしょうか。 形而上学的なとは、物事を本質的にとらえた、という意味です。