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植物体中のフェノール類について

 植物体(できれば樹木の樹皮や根皮)中のフェノール類について知りたいのです。具体的にいうと、1)どのような種類のものがあるのか? 2)それらはどのような部分に分布しているのか?(細胞レベルでも組織レベルでも。) 3)それらはどのような性質か?(特に水に対して易溶性か難溶性か?)  というようなことです。なかなかこれといった文献に行き着きません。情報お待ちしています。

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回答No.5

木材化学や樹木生理学は専門じゃないので、以下の解答はあまりお役に立てないかもしれません。 リグニンについては、樹幹を横断面で見る時に周辺部の淡色の層にあたる辺材(sap wood)よりも、中心部の着色している層にあたる心材(heart wood)に多く含まれています。リグニンは水に対して難溶性(不溶性?)なので、木材からセルロース(正確にはホロセルロース)を取り出すときには、リグニンを塩素化(確か亜塩素酸塩法を用いる)して、リグニンをバラバラにしてセルロースを取り出します。 リグニンを植物体にあるがままの状態(プロトリグニン:protolignin)で単離するのは不可能と言われています。リグニンの抽出には、セルロース分解酵素リグニン(CEL:cellulotic enzyme lignin)や磨砕リグニン(MWL:milled wood lignin)が用いられているようです。 なおリグニンは一部のヘミセルロースと結合(LCC:lignin carbohydrate complexes→リグニン炭水化物複合体)していて、以上の方法での抽出にも限界があるみたいです。 針葉樹材の仮道管の細胞壁は、I,P,S1,S2,S3の各層で構成されていて、この内のI層とP層(複合細胞間層:compound middle lamella)は二次壁に比べて2.5~3.5倍のリグニンを含んでいます。 リグニンはグアイアシルリグニン・シリンギルリグニン・p-ヒドロキシフェニルリグニンの3種から成り立っていると言われています。グアイアシルリグニンはコニフェリルアルコールの脱水素重合体、シリンギルリグニンはシナピルアルコールの脱水素重合体、p-ヒドロキシフェニルリグニンはp-クマールアルコールの脱水素重合体です。 【以下は、私の勝手な考えです。】 樹皮におけるリグニンの存在の有無は分りませんが、樹皮も心材と同じで死細胞であるから、木化(lignification)してリグニンが多量に存在しているとも考えられます。

その他の回答 (4)

noname#211914
noname#211914
回答No.4

MiJunです。 以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「森林総研:樹皮タンニンの多彩な機能と用途開発」 補足お願いします。

参考URL:
http://ss.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/FFPRI-sympo/2001/5.html
noname#211914
noname#211914
回答No.3

MiJunです。 何か特殊な樹木なのでしょうか? 以下の成書には記載があるでしょうか・・・(内容未確認!)? ============================== Flavonoids and other polyphenols/Academic Press/2001  Plant polyphenols :/Plenum Press/1992  ============================== 木材学会誌等のバックナンバーは調べられたのでしょうか・・・? 特定の樹木であれば、文献検索された方が速いいのではないでしょうか・・・? 樹木等を明らかに出来るのであれば、補足お願いします。

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.2

MiJun さんもお書きですが,目的は何でしょうか?  ご質問内容にまともに答えると,ここには書ききれません(多分)。取り敢えず図書館に行って,「天然物化学」,「植物化学」,「植物生理学」,「植物病理学」等の成書をご覧になって下さい。一通りの事はのっていると思います。

noname#211914
noname#211914
回答No.1

どのような観点からの質問でしょうか・・・? ポリフェノール・リグニン・生薬・・・・? それともレポートでしょうか・・・??? 補足お願いします。

kbm
質問者

補足

主にポリフェノールの観点からです。植物体から何種類かの溶媒(水やアルカリ)で抽出を行い、スペクトルを測定しているところなのですが、スペクトルがそれぞれ異なるのには、どんな物質が関与しているのかを検討しているところです。これで、補足になっていますでしょうか?

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