実際にアメリカの小児科学会では牛乳の飲用をすすめていないようです。確かにそれなりの理由があるようです。ただし、学会などの動物実験は極端なケースが多いので、人間の実際の食生活にその結果が直接当てはまる訳ではありません。おそらく週に2~3回、コップ一杯程度の牛乳をとったからといって、格別アレルギーでもなければどうということもないでしょう。しかし、過剰に摂取するのであれば牛乳に限らず何らかの身体に悪い反応も出るでしょう。どんな食品であれ、身体には異物です。
身長が伸びると言うのはどうでしょうか。成長期に体が要求する栄養素を必要とするのは自然なことですし、その結果身長が伸びるということはありますが、必ずしも牛乳でなくても構わないはずです。
テレビの番組で単一の食品を取り上げて、体に良い悪いなどと専門家と称する方々がコメントしていますが、人は一種類の食品だけを摂取して生きているのではありません。当然のことですが、実に多様な食品を同時に食べていて、それら一つ一つについて身体に良い悪いの判断をしてもあまり意味がないように思われます。複数の食品をとった場合に、身体に対してそのことがどのように作用するのかは、はっきりと解っているのではありません。巷でいう食品の良い悪いはほとんどオカルトや迷信に近いものがあります。
ですから、情報に踊らされることなく、バランスの良い少し不足なぐらいの量の食事をとっていれば、なんら問題はないのです。
安心していただけましたでしょうか。