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裁判結果の報道について
大阪市内の予備校経営者に京都市内の女性が損害賠償を求めていた訴訟が解決金200万円で地裁で和解という報道ですが、志望大学に合格を期待して女性が払った金が760万円で受け取った予備校経営者は運動資金として760万円を私大医学部に払ったが不合格だったとのこと。 予備校経営者が女性に200万払うなんて和解を地裁がするなんてことは、どういうことなのでしょうか。 裁判所というのはそういう判断もできる、というかしなければならない業務なのでしょうか。以前の問題として私立医大は、この行為はなんら法的責任もないものなんでしょうか。どのように理解すればいいのか、さっぱりわかりません。どなたかスパッとお教えください。
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裁判というのは,訴えてきた方(原告)と訴えられた方(被告)の間の紛争を解決するのが仕事です。原告と被告以外の第三者が関係していても,そちらについては,原告か被告が法的手段を使って裁判の場に引き出さない限り,何の手出しもできません。 この事件では,原告と被告は,大学は抜きにして,自分たちの関係だけを解決してくれ,という申立てをしたので,このような結果になったわけです。 例えば,交通事故で,玉突き事故というのがありますが,最初に追突があって,追突された車がもう一つ前の車に追突するという場合がありますが,このとき,最初に追突した車が一番悪いわけですが,それでも,最後に追突された車は,そのことを抜きにして,自分に直接追突した車の運転者を相手に損害賠償の全部を求めることができます。 これも不公平なようですが,裁判とはそのようなものです。 私立大学の責任ということであれば,この母親か,予備校かが,私立大学を相手にして,別の裁判を起こさない限り,その責任は明らかになりませんし,裁判所としては,明らかにする必要もないわけです。 くどいようですが,裁判所の仕事は,世の中の真相をすべて暴いて,鉄槌を下すということではありません。あくまで,裁判所に申立てをした方と,申立てをされた方の間の,ローカルな紛争を解決するだけの仕事なのです。 最近,国の責任が・・・という判決がしばしば報道されますが,それは,原告が国の責任を明らかにしてくれといって,国を被告にして訴えているからであって,そうでない場合には,国の責任について裁判所が触れることは,原則としてありません。
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- nep0707
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No.2さんの 「裁判所の仕事は,世の中の真相をすべて暴いて,鉄槌を下すということではありません。あくまで,裁判所に申立てをした方と,申立てをされた方の間の,ローカルな紛争を解決するだけの仕事なのです。」 が大正解。何1つ付け加える必要がないです。 マスコミはよく「これでは真相はわからないまま」的な批判をしますが、 仕事の範疇外、権限外のことを要求しちゃいけません。 (国家権力は、権限外のことはむしろ「しちゃいけない」でしょう)
お礼
補足ありがとうございました。 かなりすっきりしました。
- AVENGER
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>予備校経営者は運動資金として760万円を私大医学部に払った 裏口入学を狙ったと言うことでしょうか? 裁判所が和解の斡旋をすると言うことは、よくあることです。 原告、被告が200万円で合意すればそれでおしまいです。 (和解は判決と同じ効力があります)
お礼
ありがとうございました。 裏口入学を目的としたものであったことが、私大医学部が認識してたかどうかは、古い記事になんか書いてあったような気はしますが。受験生を抱えた親が760万円をもってきたので、大学に渡したぐらいのことは予備校経営者は大学に伝えてるとおもうのが自然だとおもうのですが、ここでの法律上の問題は発生しないものなのでしょうか。特異なケースなので新聞沙汰になってるのかもしれませんが。どうせ新聞なんて解説なしの言いっぱなしの事件のようなので、お聞きしたしだいです。
お礼
わかりやすい説明をありがとうございました。 たしかにおっしゃるような理解が正解なんですね。