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内ゲバって何故起きたの?
過激派って、過激派仲間をよく殺しますよね。 彼らの理想ではどうせ殺人するなら殺すはずなのは為政者(おい)だと思うのですが、 何故仲間を殺すのですか? (まあ彼らにとっては敵なのでしょうが事実上仲間ですよね) 過激派にとって共産党は「暴力革命を捨てて国会での民主的な活動をしようとする裏切り者」って言うのはまだわからなくもないのですが 中核派と核マル派の戦いみたいなのは本格的に意味不明です。 純粋な質問で、イデオロギーな話はしたくないので、 「キチガイってのはそういうもん」とか「核マル派はプチブル主義の反革命分子だから」とかいう回答はご遠慮ください。
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中核と革マルの内ゲバは、イデオロギーは関係ありません。東大紛争が大きく関係しています。 当時の東大自治会は革マル派でした。東大内で大学紛争が始まり、安田講堂への立て篭もりが始まるとそれを支援するかのように中核派など他の大学自治会が安田講堂に集結したのです。 大学は警察に対して排除依頼をしたため、佐々淳之氏陣頭指揮の下で機動隊が安田講堂を包囲しました。 排除前夜、安田講堂で異変が起こるのです。機動隊からの退去勧告に対して革マル派が応じ、退去してしまったのです。残されたのは東大とは関係がない中核派でした。 中核派は革マルに裏切られ、東大に部外者が立て篭もっているというババを引かされたのです。これに怒った中核派は、それ以降革マルを敵視し、襲撃するという行動に出たのです。また同時期に起きた成田空港問題でも両者は路線対立し、内ゲバに拍車がかかったようです。
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- EmethG
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イデオロギーを無視しては構造が語れないのでイデオロギーの解説も含めて述べます。さて、共産主義集団の内ゲバは、必然的に発生します。この点、宗教団体や政党や軍隊とは異なるのです。 むろん、宗教団体や政党や軍隊でも内ゲバが起こることはありますが、それは同時に起こらないこともあるということです。これに対し、共産主義集団は時間の問題で必ず起こるのです。以下、理由を述べます。 共産主義というイデオロギーは、単純に言えば平等な社会を作ろうという目的を持ちます。現実の社会でそんなことはむろん実現できませんから、必ず無理が生じます。無理が生じればしわ寄せを受けた人は不満を抱きますから政府に不満を抱きますが、理想を目指す政府にとっては不満分子は反革命分子です。殺すしかありません。これが、共産主義国家が自国民を必ず虐殺する理由です。毛沢東や、スターリンや、ポル・ポトが有名ですが、例外はありません。 似たようなことが小規模に生じるのが、内ゲバです。左翼過激派組織の内部分裂ですね。例えば過激派の活動であるテロを働くには、上意下達の軍隊型組織が必要ですが、これは彼らの理想である平等な社会の対極です。従って、下の者が上の者と同じ方向を見て組織の上下関係を「単なる役割分担だ」と思い込んでいるという特殊な状況を除いては、必ず意見の相違が生じ、そこから組織が崩壊していきます。 過激派ですからね、武器は手近にあるわけで、そこで暴力が容易にその手段として選ばれるわけです。 他にも、中核派と核マル派の戦いのような、派閥抗争の構造もあります。 彼らの現実は、必ず彼らの理想から極めてギャップが大きなものです。その結果、落とし所として据える組織作り、当面のゴール、最終ゴール、そういうものの形が組織や発案者によって変わります。この違いを、共産主義者は、互いに「相手が劣っている」と考えます。この理由は、社会は一定方向に進化するものだという共産主義のコンセプトにあります。この考えに基づけば、違いは発達段階の違いであり、いずれ一方がもう一方に「進化」して到達するわけです。当然、自分の方が相手より進化した形だと思いますから、相手の目指すものは「劣ったもの」としか見えないわけです。 そんな相手は、近親憎悪も加わって、膺懲の対象にしかなりません。 このような理由から、必ず内ゲバが起こるのです。 他のものを核にした組織の場合は、ケースバイケースで、起こることもあれば起こらないこともあります。
- Houghton
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やはり部隊内の統率のためでしょう。 一般とはかけ離れた特殊な思想と特殊な手段が活動のメインなので、統率を維持するためには構成員の思想に対する純粋さが要求され、それを追求した結果なのだと思います。
- kawakawakawa13
- ベストアンサー率25% (514/2010)
理由は簡単。 はっきり言えば「気に食わないから」でしょう。 理想家は始末に悪い。 現実に目をそむけないと、自分達の正当性を立証できないから。 理想家は思い込みで思考・行動するから余裕が無い。 そのため些細なコンプレックスやストレスから激発しやすくなる。 今の「キレる」方々と同じです。 「自らが絶対正しい」とムリヤリ信じ込んでいるから、否定する存在を排除しなくてはいられないのです。 だから身内で討論しても、「自分と違う意見を言うやつは敵、敵は殺せ」と、こうなるのです。
- jigyakujii
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近親憎悪は色々な側面で起こります。 「殺すべきは他」といっても、手近で安易で利害関係が相反している訳ですから、そちらの方に流れて行くのは人の常ですね。 イスラム教のスーアとスンニー、日本仏教の創価学会の様に近いからこそ相容れない事は宗教では特に顕著です。 イデオロギーも一種の宗教であり、そういった意味では「内ゲバ」はありがちな事象ですね。
- caesar-x2
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内ゲバというのは、基本構造としては 別に過激派だけに起こることではありません。 人間社会で一般的に起こることです。 ただ組織内で武装闘争に発展した場合は ”内ゲバ”と言い表すだけの話です。 犯罪組織、革命家やテロリスト間で内ゲバになると 凄惨な殺し合いになるので印象が強いので。 基本的には、 心的圧迫感や閉塞感、ストレスが原因でしょうな。 必ずしもイデオロギー対立があるとは限りません。 連合赤軍の事件なんかの内ゲバは ほとんど意味不明で、たんなる集団いじめ状態ですから。 もちろん本格的な路線対立が原因になることもありますが そういう分裂は、はたからも理解可能なわけですから 説明不要でしょう。 原因はそれぞれですから個別に検証する必要があるでしょう。 一概には言えない。