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線虫を補食する真菌類は何という菌ですか
何方かがシーエレガンスの質問をしています。そこで何十年前の疑問が再び思い出されました。土壌線虫の個体群密度の調査にかり出されたことがありますが,その際に真菌類の中にシーエレガンスなどの土壌線虫類を菌糸の丸い締め付け罠で捉えるものがおりました。当時何方にお聞きしましてもその真菌類については情報がありませんでした。何というカビなのでしょう。ご教示下さい。
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線虫捕食菌は生態が面白いという事もあり、線虫の天敵としては古くから良く研究されています。これまでに数十種類が見つかっており、日本でも30種類以上の報告があります。そのほとんどは接合菌類と不完全菌類です。わりと良く見つかる物はArthrobotrys oligospora、A. dactyloides、Monacrosporium endermatum、M. ellipsosporumあたりです。また、M. phymatophagumは「ネマヒトン」と言う名前で線虫用の生物農薬として市販されています。 捕食菌の線虫の捕まえ方は、大部分は粘着性のある網状の菌糸を広げて、それで捕まえるという物ですが、他にもいくつかタイプがあり、菌糸の輪を作りそこに線虫が頭を突っ込むと輪が収縮して線虫を捕まえるという物もあります。このタイプの菌としてはA. anchonia、A. brachopaga、A. dactyloides、M. aphrobrochum、M.bembicodes などが知られています。
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「線虫を捕獲」で検索(yahoo) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%9A%E8%99%AB ↓ 「線虫捕食菌」で検索(yahoo) ↓ 参考URL
お礼
「線虫捕食菌」というのですね。顕微鏡下で線虫をリングで捕らえている菌類を初めてみたときの感動は今でも忘れません。「なんと自然とは巧妙なものなのかと…」ありがとうございました。
お礼
Arthrobotrys ですねきっと。検索しますとリングの内径は30μmほどとのことですので,シーエレガンス等の小さな線虫も収縮して捉えられそうですね。生物農薬として利用もしているのですか。そういえば線虫用の化学農薬の使用は控えられているようですね。老人の興味におつきあいくださり感謝します。ありがとうございまた。