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ビックバンの前
宇宙ってビックバンによってできたんですよね?ビックバンが起こる前は何があったんですか?できるだけ詳しくお願いします
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段々面白い議論になってきましたね! apple-man さんがご紹介のサイト、私も早速見てみました。これは、いい出来のビデオですね。 宇宙人(というか別宇宙の住人)に電話をかけたら、宇宙人が 「The Simpsons やってる時間には、かけてくるなって言っただろ!」 って怒ってましたね。これは笑えました。 ちなみに、The Simpsons というのは、有名なアニメーション(番組?)です。 www.foxjapan.com/tv/bangumi/the_simpsons www.thesimpsons.com ----- 前回の私の回答で、「インフレーション」のことを書きましたが、 無数の宇宙(パラレルワールド)は、インフレーションのときに出来たと考えられているそうです。 下記は、東京大学の先生の講演資料ですが、東大の資料にしては分かりやすい図(笑)があるので、是非ご覧になってみてください。 http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/docs/kouen_satou.pdf そして、 やはり apple-man さんの#9のご回答と関連しまして、上記の講演資料とも関連しますが、この宇宙には、 ア)重力 イ)電磁気力 ウ)核力その1(専門用語で「弱い相互作用」) エ)核力その2(専門用語で「強い相互作用」) という4つの力だけがあり、 そのうち、人間が目にする現象の概ね8割強が(イ)、2割弱が(ア)、残りの僅かが(ウ)と(エ)で説明できる、というようなイメージです。 実は、(理工系大学の3年生ぐらいから分かってきますが、)「化学」も実は全部(イ)の中に入ってしまいます。 物体に色がある、透明に見える、柔らかい、固い、お互いに通り抜けられない、・・・これらも全部(イ)です。 (ア)~(エ)の4つの力は、ビッグバンが起こった直後から出来始めたものだそうす。 (宇宙の年表) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8 力が枝分かれして、力の種類がが、この世に1つ増えるごとに、宇宙(すなわち真空)の性質そのものが変化したことになるので、そのことを、 H2Oが、 氷(固体)→水(液体)→水蒸気(気体) という相転移をすることに例えて 「真空の相転移」と呼びます。 そして、 だいぶ前にNHKのテレビで見たのですが、 その中で特に面白かったのが、ある物理学者(著名な学者と思われる)が、 「力の種類の定員は、4人で満員で、5種類目以降の力は、この世に発生することが出来ない。」 さらには、 「もしも、真空の相転移で、他の種類の力が先に生まれていれば、宇宙の物理法則は違うものになっていたはずだ。」 という話です。 確立された理論なのかどうかは知りませんが、実際の宇宙で起こっていることを見るに、何となく正しそうな着想であるような気はします。 ----- また、 やはり、上記の講演資料の、最後のほうに書かれているのですが、 ファイナルファンタジーのアイテムとして有名な(笑) 「ダークマター」(暗黒物質) の理論と、その実証手段が、依然として大きな課題になっています。 我々がいる銀河系は、マゼラン大銀河やアオドロメダ銀河と同じ、「局部銀河群」という銀河群に属しています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E7%B3%BB 地球は、いわば、 ○○宇宙国 ××超銀河団地方 △△銀河団県 銀河系市 太陽系3丁目 1番 地球太郎 月は、いわば (前略)太陽系3丁目 1番1号 月花子 です。 そして、宇宙の中の銀河を上記のように、大きなグループで分けて考えると、詳しい観測結果によると、どうも、シャボン玉のような、泡の表面だけに銀河があるらしいんです。 そして、中は、やはりシャボン玉のように、空っぽらしいんです。 そこで登場した考え方が、「ダークマター」です。 ダークマターが存在してると仮定しないと、どうも、泡の構造を説明できないらしいです。 しかし、それを直接観測する技術は、今のところありません。 ----- 最後に、一番単純な話を。 かつて考えられていたように、 宇宙が、もしも ・膨張していなくて、 かつ、 ・宇宙のどこでも、大体、均一に星がちりばめられている、 ・・・と仮定すると、どういう矛盾が生じるか? 恒星や裸の電球など光源は、四方八方に均等に光を出します。 その光の強さは、光源からの距離の2乗に反比例します。 ですから、遠くの星ほど暗く見えます。 ここからが問題。 地球から見たとき、恒星の明るさは恒星の距離の2乗に反比例はしますが、同じぐらいの距離にある恒星の数は2乗に比例します。 つまり、それが何を意味するかと言いますと、 どっちの方向を見ても、明るさが同じということです! たとえ、途中で何かにぶつかって吸収されても、吸収した物体にはエネルギーが与えられますから、いつかは、その物体からエネルギー、つまり、光が出ます。 波長すなわち、色が違ったり、人間の目に見えない波長になってしまうかもしれませんが、とにかく、全部の波長の光を足し算すれば、どちらの方角を見ても、光の強さ(の合計)は同じであるはずです。 つまり、 星が、1つずつ点点に見えるのではなく、星と星の間の部分も全部光っていなくてはいけません。 つまり・・・ 夜空が明るい、ということに、なります! よって、 宇宙が膨張しているから、夜空は暗いんだそうです。 さらに、 仮に、宇宙が膨張しておらず、しかも、宇宙が、どこまで行っても、均一に無限に続いているとすると、 昼も、夜も、空の光の強さは無限大! です。 --- <おまけ> ちょっと、くだらない例えなんですが、 宇宙が膨張せず、星の分布も均一ならば、明るく見えるのと同様の現象を、皆さんも見たことがあるはずです。 それは、 コンビニの蛍光灯の配置です。 外から見て照明が明るく見えると、店に客が集まりやすいという性質を利用して、マツモトキヨシでは店舗の照明を非常に明るくしています。 コンビにでは、必ず、面する道路の方向と平行に、天井の蛍光灯が配置されています。 横に1本長い蛍光灯を、小分けに10個ぐらいの豆電球だと思ってください。 通行人から、コンビニの真ん中当たりを見ると、距離が遠くなるにつれて、電球の個数が増えていきますよね? だから、コンビニは、明るく見えるんです。 (併せて、目の錯覚もあると思います。) これ、道路に垂直方向に蛍光灯を並べると、不思議と、そうならないんです。 蛍光灯同士の間がスカスカに見えることと、長手方向から見たときの、蛍光灯の性質によるんだと思うんですが。 大きいオフィスとか教室とかにいらっしゃる方だと、 天井に蛍光灯が規則正しく沢山並んでいれば、すぐ「観測」できますよ。 実は、私自身も、それを「観測」したことがあります。(笑) ・・・それは、単なるお遊びで観測したのではなく、 ある日、仕事上、ある計算(=何であるかは ひ・み・つ)をしていたとこのことです。 オフィスで、自分の仮説に基づき、式を立ててPCに計算をさせていたのですが、自分が予測していない結果になりました。 そして、自分が立てた式の妥当性を思考実験しているうちに、天井の蛍光灯を観察すれば確認できることに気づいたんです。 結果、正しいことが分かり、仕事は次のステップへすんなり進めることが出来ました。 以上、ご参考になりましたら。
お礼
こんなに詳しく答えていただいてありがとうございます!とても参考になりました!