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90°剥離試験と180°剥離試験につきまして
カテゴリー違いかもしれませんが、質問させていただきます。 フィルム基材、粘着物、セパレーターの計3層からなる粘着テープの剥離強度を測定したいと思っているのですが、90°剥離試験と180°剥離試験のどちらで試験すればよろしいでしょうか。測定方法も簡単に説明していただけると助かります。JISの剥離試験のページを呼んだのですが、わかりませんでした。あと、90°剥離試験と180°剥離試験の使い分けも知りたいです。 いろいろとお願いをして申し訳ありませんが、本当に困っているので、回答よろしくお願い致します。
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粘着テープを非着物に貼り付けて、所定時間後に所定の剥離速度で引き剥がしながら、そのときの抵抗力を測定する試験が剥離試験ですよね。 どれだけの力で貼り付けて、何分後に剥がすかはJISで決められていますが、唯一、1種類の条件に限定されているわけではなかったと思います。 また、剥離角度も180°や90°があります。 まず、試験目的によって方法が変わります。 粘着物の品質管理のために測定するのならば、過去のデーターとつきあわすことが出来る方法にしなければなりません。 90°剥離に比べ、180°剥離はフィルム基材の厚さや弾性率の影響を受けます。つまり、構成材料全体の影響を受けます。 90°剥離は、基材の影響が小さく粘着剤のみの評価を行いやすい特徴があります。 しかし、治具が複雑になります。 測定値のばらつきも90°剥離試験の方が小さくなります。 なお、フィルムを同じ速度で引っ張ると180°剥離の剥離速度は90°剥離の半分になってしまうことに注意する必要があります。 なお、接合物用の粘着物選びを目的とした場合は、剥離試験だけで粘着物の評価を決めるのは危険です。 剥離試験にて求めた数値の荷重がその剥離方向にかかれば、剥離試験と同じ速さで剥がれてしまうことを意味しますが、実際はそんな速さで剥がれることはありません。 リサイクルなどで、そのくらいの速さで人が剥がしたいときに、強いと作業が行いにくいから、その強度を測るというのでしたら、大切な数値になるでしょうね。
お礼
詳しい回答有難うございました。 自分の知らないことばかりで、大変参考になりました。