事業協同組合で中国人研修生の受け入れを担当している者です。
JITCO(国際研修協力機構)の制度に則って3年間受け入れるという前提でお話しします。
まず1年目の研修期間中は、実務研修と非実務研修のうち非実務、すなわち
語学、安全衛生、機械操作、試作などの生産に直結しない分野を1/3以上の割合で
指導しなければならないと決められています。
実際にどういう作業をさせるかは別として、研修生日誌の記入については
非実務的な内容をきちんと記入していないと半年後の在留資格更新の時にあわてますのでご注意ください。
内容については、申請時にJITCO経由で入管に提出した書類の中に「研修実施計画書 JITCO書式8-4」と言うのがあるはずですので
それを参考に記入してください。
また、1年目は労働者でない扱いなので、残業や休出はさせられません。
これは現在入国管理局が一番目を光らせている部分です。
万が一発覚すると、即強制帰国になりますので気をつけましょう。
2年目の技能実習に移行するためには、10ヶ月目に技能検定基礎2級に合格する必要がありますが、
工業包装は都道府県によって実技や学科の科目が違うので、県の職業能力開発協会に相談するのがよいと思います。
場合によっては過去の問題等、見せてもらえます。
次に生活指導についてですが、数ヶ月程度の日本語学習ではまず意思の疎通はかたことだと思われます。
私どもではホームシックにならないように必ず複数で受け入れるようにしているのですが、
一人と言うことだと、なれない土地で体調を崩したりする事もあり得ます。
会社に中国語のできる人がいればいいのですが、いなければ、私どものような受入機関の方、
もしくは地元の国立大学の国際課などをあたると留学している中国人がいて
いろいろと困ったときに相談に乗ったり通訳をしてもらえます。
会社側としてもいろいろ準備を考えられると思いますが、初めての場合に
100%準備をして迎えるというのはなかなか難しいことです。
私どもの会員企業でももう5年、10年と受け入れている社長でも
やはり毎回なにがしかちょっとした相談や改善点があります。
No.1の方のように文化的、習慣の違いはありますが、同じ一人の人間として
相手を尊重するとともに過度に期待せず、対処すればよいと思います。
お礼
**まず1年目の研修期間中は、実務研修と非実務研修のうち非実務、すなわち 語学、安全衛生、機械操作、試作などの生産に直結しない分野を1/3以上の割合で 指導しなければならないと決められています。 **内容については、申請時にJITCO経由で入管に提出した書類の中に「研修実施計画書 JITCO書式8-4」と言うのがあるはずですので それを参考に記入してください。 以上二つの重要事項をまだ知りませんでした。これは大変。早速勉強にかかります。 私どもの感覚では、実習という名前で、中国労働者を雇う制度という感じで進んでいました。 また、政府が一部の日本人及び中国人に世話の仕事をあたえ、企業にはコストダウンの手段を提供する制度という認識でした。 重要なアドバイス有り難うございました。早速一から勉強し直します。