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環境価値について・・・
環境価値を求めるにはヘドニック法、トラベルコスト法、擬制市場評価法があり、 それぞれの測定の仕方を習ったのですが、 「環境価値」の意味が分からなくなってしまいました(>.<) 簡単でいいので教えてください。 環境価値の種類は1つだけでないと聞きました。 どのようなものがあるか教えて欲しいです。
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課題として出ちゃたのかな? 手法の種類と測定方法を習って、元の意味を忘れちゃう って、ちょっと厳しいですね。(^^;) 飯を食うためのテクニックとして使ってはいましたが キッチリと説明できるかどうか不安でもありますして それを頭に入れて読んでくださいませ。 □ 経済活動と自然破壊が対立した場合、両者を定量的に比較 して実施の可否を判断する事が望ましいですね。 そこで、経済活動の効果については、費用対効果で評価 できますが、自然についてはどうするか? これは、非常に評価が難しいのですね。 なぜなら、自然に対しては多くの理念・理解が存在しま すし、自然へのアプローチも人によって様々ですから 当然ながら価値観も異なって来ます。 で、このままでは定量不可能になりますし、定量しても 経済活動と比較できる数値は出てきません。 そこで、自然の持つ価値を、経済活動とストレートに比 較できる尺度、すなわち「経済効果」で評価してやろう という考えが存在し、この手法と考えをひっくるめて 「環境価値」と表現するわけです。 評価手法には以下のような物があります ○顕示選好法:RP(Revealed Preferences:) 人々の経済行動から得られるデータを元に環境の 価値を評価する手法 ・トラベルコスト法 自然をレクレーション提供の場として捉えて 対象地までの旅行費用(その土地に幾らの コストを掛けて訪問する価値があるか)を 元に評価する手法。 景観やレクレーション施設としての評価は 可能ですが、それ以外には適用しにくい。 ・ヘドニック法 環境資源の存在が地代(例えば住宅地価格) や賃金に与える影響を元に評価する手法 適用範囲が地域的環境の場合には評価可能で すが、一般的に大都市部が高く評価される傾 向があるために、都市部評価や大規模開発に ついて(例えば諫早)は適用が困難。 ・代替法 自然を私的財産に置き換えるための費用を元に 評価する手法 直感的に理解しやすい数値が出るが、評価対象 である自然に相当する私的財産が存在しないと 評価が困難な場合がある。 ○表明選好法:SP(Stated Preferences) 人々に環境変化に対する価値を直接尋ねて、環境 価値を推計評価する手法。 ・仮想評価法:CVM(contingent valuation method) 支払意志額(例えば、環境保全のためにどの程 度のコスト負担/税金支出を容認するか)や 受入補償額(その環境破壊の補償額として、ど の程度なら受け入れるか)を直接尋ね、環境価 値を推計評価する手法 適用範囲が非常に広いく、非利用自然(例えば 観光では行けない無人島に、屋久島の杉のよう な素晴らしい自然がある場合)でも評価可能 だが、アンケートにコストや労力がかかると 同時に、種々のバイアス(※)が存在する可能 性が高いので注意が必要 ※:説明の仕方や質問者対象者、質問方法に よって評価額が影響を受けてずれる事を バイアスといいます。 □ このように、適切に用いれば従来の「観念的・情緒的な 自然保護の必要性の主張」から脱却することも可能で して、環境保護について説得力を持たせて論議したい場 合には必須となる知識なんですけども、問題点もあり ます。 それについてはご自分で調べてみてください。